佐敷村漁業協同組合主催の「ハーリー」が、ユッカヌヒーにあたる5月29日、馬天港で華々しく行なわれました。佐敷村でハーリーが行なわれるのは、まさに11年ぷり。多数つめかけた観衆も地元でのハーリーに大喜び。関係者も、これを期に今後の漁協の結束と、水産業の発展をちかいあいました。
会場となった馬天港では、各漁船が大漁旗や万国旗をかかげ、お祭り気分も最高潮。
午後2時・海上パレードにひきつづき、祈願バーリーが行なわれました。その後、アトラクションとしてヨットレース、水上スキーなども行なわれ海の男たちの祭りに花を添えました。
午後5時、津波古青年会、村役場など六チームが参加し、職域対抗ハーリーが行なわれ、なれぬ手つきでかいをにぎりハーリーをもりあげるのにいっしょうけんめいでした。
ところで、津波古でハーリーが行なわれるのは、まさに11年ぶりのことです。11年前は、字が主催していたのですが、今回は漁協が中心になって復活させたのです。最近にわかに活気づいてきた漁業をさらに発展させ、漁協自体の組織の強化をめざす海の男たちの心意気の象徴ともいえます。
広大な海を前にしながら、細々と続けられていた漁業界にも、最近は若い人も目を向け、従来の方法に反省を加えて、新しく出発していこうという意欲がわいてきたということです。
村当局もまた、これに呼応して港湾の整備等に努力をはらい、安心して働ける条件づくりのため、行政の立場でできうるかぎりの援助をしたいと努力を続けています。
山城健青漁業組合長は、「不景気のせいでしょうか、とにかく丘での仕事があまりないということで、海に夢をたくす人が増えつつあります。このハーリーの開催を機会に、一時的なものではなく、ほんとに水産業が発展するよう、あらゆる方面と協力して頑張っていきたい。」と話していた。