なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

すばらしい佐敷の老人パワー 第二回芸能祭

みる人に大きな感動を

9月15日の「敬老の日」から老人福祉週間が始まりました。
佐敷村は県下でも有数の長寿村ですが、現在65歳以上のお年寄りは770人、80歳以上は195人います。
全国の65歳以上のお年寄りは970万人で、わが国は世界でもトップクラスの長寿国だといわれています。
しかしながら今日のお年寄りをとりまく社会状況は、多分に厳しいものがあります。村では限られた予算の中でも“老人の生きがい対策”の面から老人福祉を積極的に進めていますが、まだまだ多くの問題が残されています。
そのような中にあっても、このほど行なわれた村老人クラブ芸能祭は、自らの課題を自らの手で主体的に解明していく、新しい老人パワーがいかんなく発揮され、みる人に大きな感動を与えすばらしかった。

村老人クラブ連合会(津波元人会長)主催の芸能祭が、去る9月19日午後2時から津波古公民館で華やかに行なわれました。
これは「クラブ活動の一環として日頃研賛した芸能の成果を発表し、会員相互の親睦図り、仲間づくりの輪を広げ新しい時代の老人として創造的、積極的老人への脱皮を図ろう」-として行われたもので、今年で2回目。
芸能祭はまず、参加者全員による老人クラブの歌合唱で幕あけ、有志による古典音楽合唱、各字老人クラブの踊り、エイサー、捧術など23にもおよぶ、実に多彩なプログラムによって、会場いっぱいに詰めかけた300人余の観衆を魅了した。
なかでも最後のカチャーシーでは80歳以上のおじいさん、おばあさんも舞台に上り、曲った腰を“ウーイタティタティ”踊りまくるその美しさは、まさに佐敷村のしたたかな老人パワーをみる思いで感動的でした。
渡名喜元尊副会長は、村や地域住民の理解と協力で、年々、老人クラブ運動は進展しています。しかし老人をとりまく社会状況はまだまだ厳しいものがあります。このような柱会状況の変遷はさらに新しい老人像をもとめているのであり、新しい時代のよき老人になるため、積極的、創造的老人像への形成をめざして、みんなで頑張っていきたいと話していました。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000469-0006
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第53号(1978年10月)
ページ 3
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1978/10/01
公開日