なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

広報さしきが選んだ77年村内10大ニュース

10大ニュース
①山城村長が無投票で二期目の就任
②津波古の地籍調査十二日から始まる
③知念君が全国青年弁論で文部大臣杯
④初の農地保全事業津波古地区で実施
⑤固いきずなで交歓十五年来の姉妹株
⑥村史発刊へ、編集委員会を設置
⑦駅伝・お話し大会佐敷中が地区優勝 感想画・感想文も優秀賞
⑧急ピッチで進む生活環境の整備
⑨体力づくり運動村民の間に定着
⑩モダンな園舎着手幼稚教育の充実へ

山城村長が無投票で二期目の就任(九月)
①第19代佐敷村長に山城時正氏が就任した。山城村長の任期満了に伴う村長選は、8月29日告示されたが村民の圧倒的な支持を得て、山城村長が無投票で二選、向こう4カ年間の村政を担当することになった。
山城村長は、二期目の就任にあたり「村民との対話を重点に、基盤整備による農業の振興、自然保護と教育文化の向上、生活環境、公共施設の整備、村民福祉の充実、青少年の健全育成に努力したい」と強調した。

津波古の地籍調査十二日から始まる(十二月)
② 懸案だった津波古地区の位置境界不明地の地籍調査が12月12日からスタートした。地籍調査は「地籍明確化法」に基づくもので、調査対象面積は1・57正方キロメートル(約45万5千坪)。筆数は2千5百筆、地主は8百82人。同区は終戦後、米軍に接収され境界不明の状態になっていた。12日には津波古公民館で地主総会が開かれ県土地調査事務局から実施方法の趣旨説明がなされた。それによると12月中にクイ打ち測量を実施、来年3月末までに一応の現地調査を終了する予定になっている。

知念君が全国青年弁論で文部大臣杯(十一月)
③ 佐敷村津波古の知念俊明君〔知念高校三年生〕、が、11月大阪で開かれた第22回文部大臣杯争奪全国青年弁論大会でみごと最優秀賞に選ばれ文部大臣杯が贈られた。
この大会で文部大臣杯が海を渡るのは第9回大会に次いで二度目という快挙。
知念君のテーマは「一本の万年筆」。参加している「沖縄戦を考える会」で、調査研究、膚で感じたことをまとめて訴え、沖縄戦は三十三回忌を出発点として見直すべきであると結んだ。

初の農地保全事業 津波古地区で実施(七月)
④ 佐敷村で初めての農地保全事業(農地侵しょく防止)が7月から津波古地区で着手した。総事業費は約3億円、県の直営工事で55年完了の予定。受益面積は49ヘクタール、排水路、道路を整備し、丘陵地帯の地形を高度に利用した代表的な地帯として生れかわるものと期待されている。

堅いきずなで交歓 15年来の姉妹校 佐敷・波多江のよい子たち(九月)
⑤福岡と沖縄、「波多江小学校」と「佐敷小学校」の縁結びがおこなわれたのが昭和37年。以来15年子供たちの文通、作品の交換がはじめられ、双方の深い友情、愛情にみちた交歓が続いている。
9月には佐敷小学校の二回目の使節団が波多江を訪問、昨年は波多江小学校の皆さんが来村、両校のすばらしい交歓は大きな成果を残しますます大きな輪を広げつつある。

村史発刊へ、編集委員会を設置(五月)
⑥村では、村に残る貴重な記録を整理大系化し、後世まで末永く残そうと、5月に史村編集委員会を設置、村史発刊へ着手した。
村史は昭和39年にも発刊されているが、今回はその貴重な資料を踏まえ、見直しより総体的に整理大系化していくことにしている。三年計画で発刊の予定。編集委員は次のとおり。
瀬底正俊、宮城鷹夫、真栄城勇、嶺井勇、渡名喜明、瀬底正麗、宮城繁。

駅伝・お話し大会 佐敷中が地区優勝感想画・感想文も優秀賞(十二月)
⑦伝統を誇る佐敷中校駅伝チームが第一回島尻地区駅伝大会で優勝、来年1月宮古で予定されている県大会に派遣される。昨年までは知念地区大会だったが、過去7回大会のうち実に4回優勝。すばらしい活躍をみせている。
またお話し大会でも地区代表に選ばれ、読書感想画・感想文でも優秀賞10人、優良賞7人が選ばれた。

急ピッチで進む生活環境の整備(四月~三月)
⑧生活環境の整備を重点とした道路舗装、排水工事がいま急ピッチで進められている。特に51年度から今年度にかけての工事費、約2億8千500万円を計上し、今年度いっぱいでほぼ完了の予定。
11月末で約40パーセントが執行されているが、本事業が完了すれば各部落内の道路・排水が見ちがえるほどりっぱになるものと期待されている。

体力づくり運動村民の間に定着(1~11月)
⑨50年4月、県から体力づくり運動モデル村に指定された佐敷村は、村教育委員会が音頭をとり村民の体力づくりに取り組んでいる。これまで家に引っ込みがちだった老人が積極的に朝の体操や他の競技種目に参加。また婦人も忙しい家事のあい間を、バレー大会やレクリェーションの練習に励む姿などが見られ、体力づくりは村民の間に定着してきた。11月3日の第三回体力づくりスポーツ大会には2千人余の村民が参加、体力テスト、ゲーム、踊りに大きな盛り上がりを見せた。

モダンな園舎着手幼稚教育の充実へ(11月)
⑩子供たちや村民が待ちわびていた佐敷幼稚園園舎の建設が11月5日着手した。
総面積は一階建てで784平方メートルもある大規模なもの。総工事費は7千7百45万9千円で来年3月末完成予定。
子供たちの豊かな人間形成の場としてモダンな設計がなされている。

ダウンロード
大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000466-0009
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第49号(1977年12月)
ページ 4
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1977/12/20
公開日