なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

おとしよりの健康診査

今年で4回目 生活実態の相談も
寝たきり老人は二月に実施

老人の健康推持向上に力をいれている佐敷村では、第4回目の老人健康診査を去る11月7日から12日間、各字公民館で実施した。この検査は4年前から琉大保健学部医学部の協力を得て「老人の精神的、心理的状態、身体など多角的な面からメスを入れ、老人病の実態掌握を図り、今後の予防と治療の方向づけ、生きがいある生活を見いだそう」と継続的に実施しているもの。
特に今年は例年になく健康珍査に対する関心が高く、区長や老人クラブ役員の協力で従来より約100人も多い396人が受診した。
対象は65歳以上の老人で医師団による診察、血圧測定、心電図、血液検査(じん臓、貧血、栄養状態の検査)、検尿などきめ細かく診察がなされた。
さらに老後の生活に対する意識調査、栄養相談、生活実態の相談も行われ、朝早くから多くの老人がつめかけ、神経痛、関節炎などの自覚症状について熱心に医師の相談を受けていた。
診査の結果は後日各個人に通知されることになっているが、特に高血圧、関節炎などの老人特有の悩みを訴えるのが目立った。
またこれまでの調査で新里、冨祖崎が他の部落に比較して全般的に血圧が高い傾向を示しており、今後老人及び成人一般の健康診査を含めて総合的にあらゆる角度からその原因究明が必要とされている今回検診できなかった寝たきり老人などについては、来年2月に家庭検診を行なうことになっています。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000465-0009
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第48号(1977年11月)
ページ 3
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1977/11/25
公開日