老人・婦人ら積極参加
朝の体操やバレーボール大会など
村教委 今後も強力に推進
一昨年4月、県から体力づくり運動モデル村に指定された佐敷村は、村教育委員会が音頭をとって、村内の老人、婦人の体力づくりに取り組んでいる。これまで家に引っ込みがちだった老人が積極的に朝の体操や他の競技種目に参加。また婦人も忙しい家事のあい間、バレー大会やレクリエーションの練習に励む姿などが見られ、体力づくりは村民の間に定着してきた。老人、婦人らの積極的な体力づくりに意を強くした同教育委員会では、福祉行政にも大きくプラスするとして村福祉課とタイアップ、今後も健康な村づくりに努力していくことになった。
福祉行政にもプラス
同委員会の体力づくりについての年間事業計画によると、老人の食生活、とくに夏場における老人の栄養食、カロリーなどについて栄養講習会が開かれたほか、婦人の簡易バレーの練習、壮年体力づくり、幼児から老人までの歩け歩け運動など多彩なプログラム。
昨年10月には、「そろそろ体力の減退を感じる年です。もう一度スポーツをやって若返ろう」-との合言葉に、初めて35才以上による壮年ソフトボール大会が開かれた。また、11月23日の勤労感謝の日に第2回体力づくりスポーツ大会が行われ、村民約1100人が参加、ゲーム踊り、競争に元気いっぱいの1日を楽しんだ。さらに、これまで競技をしながら ①息こらえ ②足抜き ③閉眼片足 ④腹筋などの体力測定も行われている。
毎朝各区では老人による軽体操も行われているが、中にはこれまで神経通で病院通いしていた人が体操を始めたおかげでよくなり、通院しなくなったなど、徐々に体力づくりによる成果が表われてきた。
一方、村婦人会はバレークラブと民踊クラブを結成、毎週1回教育委員会の指導の下に、バレーや民踊の練習に励んでいる。
このように、これまで引っ込みがちだった老人、家事に追われていた婦人も体力づくりに積極的に参加するようになり「どの顔もたいへん明るくなった」と関係者は喜んでいる。
体力づくりに積極的に取り組んでいる勢理客徳助村社会教育主事は「指定を受けてまだ日は浅いが、みんな体力づくりに一生懸命だ。これまでとかく沈みがちだった老人も手足を動かすという喜びを再び思い起し、若い時代に返った気分で体力づくりに励んでいる。今後とも福祉課と、タイアップし、老人、婦人の健康増進に努力したい。これまで以上に、誰でも気軽に参加できるスポーツの場の設け、村民全体で体力づくり運動を推進していきたい」と語っている。