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おとしよりの健康診査 三年も続けて公衆衛生学会で注目 福祉行政の充実はかる

老人の健康推持向上に力をいれている佐敷村では、第3回目の老人健康診査を去る12月6日から26日の間に実施した。今回は65才以上の老人を対象に、午前9時から各字公民館で行われ、検診には琉大保健学部、精和病院の3人の専門医が当たり、血圧、尿、たん白、乳種、目、耳などきめ細かく診察がなされた。
さらに栄養相談や生活実態の相談も行われ、朝早くから多くの老人がつめかけ、神経痛、関節炎などの自覚症状について熱心に医師の相談を受けていた。また今回検診できなかった寝たきり老人などについては、1月中に家庭検診を行なうことになっている。
今年75才になる老人は「最近足腰が痛く心配していたが、専門の先生とじっくり時間をかけて相談することができた。これからは安心して健康管理ができる」と喜こんでいた。
このような総体的な健康診査を行っているのは県でも佐敷村が初めてであり、各方面から注目されているが、本事業と積極的に取りくんでいる金良明子保健婦は「これまでの健康診査の反応はよく、感心も高まっている。今年は特に赤ちゃんから老人までの衛生教育に力をいれたい。若い人でも進んで検診を受けてほしい」と語っている。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000463-0004
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第46号(1977年1月)
ページ 3
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1977/01/01
公開日 2023/10/18