<10大ニュース>
①大規模投資で進む村づくり
②刑務所移転工事反対の中で着工
③新開の誕生と公民館の落成
④第三回佐敷村文化まつり
⑤東部消防組合設立4月1日三町村で
⑥教育と文化の殿堂中学校体育館落成
⑦津波古地区で農業基盤整備事業
⑧女子ソフト・佐中新聞沖縄代表に陸上は島尻郡制覇
⑨第二回体力づくりスポーツ大会
⑩佐敷村畜産共進会
大規模投資で進む村づくり(9月~3月)
生活環況の整備、農地の保全整備を重点とした道路、排水工事がいま急ピッチで進められている。
特に昭和50年度から今年度にかけての公共投資は、総工費約7億8千万円の巨額の予算規模である。
すでに農業構造改善事業の佐敷排水路、仲伊保農道、一般土地改良の津波古排水路、仲伊保排水路、村道15号線の改良工事、新開の近隣公園工事、富祖崎公園の造成工事、さらに津波古、新里、兼久、手登根地域における道路排水工事を着手。そのほか年度内に各区の生活排水の整備、道路アスファルトエ事、中学校の校舎増築工事が着工されます。
刑務所移転工事反対の中で着工(2月)
知念、佐敷、玉城三村で移転反対闘争を行ってきた知念村への刑務所移転工事が2月6日着手され、一年余にわたる紛糾に一応の終止符が打たれた。
この沖縄刑務所建設問題をめぐって昨年3月、知念、佐敷、玉城の村議会で反対決議が行われ、「佐知城協議会」を結成。三村による反対決起集会まで開き、実力阻止に訴えるなど法務省側に激しい抵抗をみせたが、国の厚いカベは破れず、事実上闘いは敗北した。
建設場所は知念村字具志堅上原総面積12万6700平方㍍(約3万7千坪)、総工費は35億円、昭和53年完成の予定。完成後には管理棟、作業場、独居房、女子房、体育館、職員宿舎などが設置されます。
新開の誕生と公民舘の落成(8月)
佐敷村に新しく十二番目の行政区として字新開が誕生、モダンな公民館も落成。28日祝賀式典が盛大に行なわれた。
昭和46年の公有水面を埋立てから5年目、いまでは94世帯、339が住んでいるが、人口も年々増えつつあり、将来は370世帯、1500人が住む計画となっている。
第三回佐敷村文化まつり(11月)
村に古くから伝わる伝統芸能と民俗資料(竹細工)を広く村民に紹介、貴重な文化遺産を発展させよう-と第三回佐敷村文化まつりが七日佐敷中学校体育館で盛大に開かれた。同文化まつりはことしで三回目になるが、回を重ねるごとに内容が充実。あらためてわが村の民俗芸能に感激、場内からさかんな拍手がわいた。
また小谷の竹細工展はアラバーキ、ミージョーキなど17点が出品専門家の実施指導もあり参観者の注目を集めた。
東部消防組合設立4月1日三町村で(4月)
与那原、南風原、佐敷村では、4月1日東部消防組合を設立した。これは「現在のひっ迫財政では消防体制の強化、多忙化する救急業務に対応できない。組合を設立すれば交付税が増え、装備も強化できる」として準備を急いでいたもの。組合規約によると本部は与那原に置き、佐敷、南風原両村に分遺所を置く。組合への分担金は30%を均等割、残りの70%を国調人口に比例して負担するとなっている。
教育と文化の殿堂中学校体育舘落成(3月)
待望の佐敷中学校体育館が3月末に完成、9月11日に、落成武典、祝賀会が盛大に行なわれた。
同体育館は、総工事費1億8180万円(建物工事費1億4230万円、敷地購入・埋立造成工事3430万円、委託費520万円)、総面積1632平方㍍でそれこそ沖縄一の体育館である。
津波古地区で農業基盤整備(7月)
農業の基盤整備を急いでいる本村では、50年8月農振計画が県知事の認可を受け、今年、村で初めての農業基盤整備事業が、西側(津波古、小谷、新里地域)で行うことを決定した。これまでに地主への説明会、東風平村、勝連村の土地改良事業の視察などを終えた。今後は地主の協力得て、土地の交換分合、線引など具体的な事業策定を終え、早急に着工することになっている。
女子ソフト、学校新聞沖縄代表、陸上は島尻郡制覇 佐敷中学校が大活躍(8月~11月)
伝統を誇る佐敷中学校の女子ソフトボールが沖縄代表で九州派遣準決勝まで勝ち進んだ。二回島尻中学校陸上競技大会で総合優勝(男子優勝、女子二位)をなしとげ、島尻中学校を制覇した。
文化面では、「佐中新聞」が県学校新聞コンクールで優秀賞、沖縄代表として全国学校新聞コンクールに選抜された。地区お話し大会では三年生の玉城賢二君と知念順子さんが一位入賞、地区代表に選ばれた。
第二回体力づくりスポーツ大会(11月)
勤労感謝の日の23日第二回体力づくりスポーツ大会が佐敷小学校グランドで開かれにぎわった。この日は気温17度というあいにくの寒風の中で行なわれたが、老人、ママさんを中心に約1500人の村民が詰めかけ、ゲーム、踊り、競争に元気いっぱいの姿をみせた。
佐敷村は県から体力づくり国民運動推進事業モデル地区として指定され、この日のスポーツ大会もその一環として行なわれた。
佐敷村畜産共進会(10月)
家畜の改良増殖と畜産の振興を図ろうと、恒例の村畜産共進会が7日月代宮駐車場で開かれた。
会場には各部落から選ばれた優秀な牛28頭、豚24頭が出品され畜産農家の日頃の飼育管理のウデ前を競いあった。内容も年々充実し、有望な産業として村も強力に取り組むことにしている。