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医療施設の充実を 県政ひろば 前川守正さんが意見発表

“県政に地域住民の声を”と南部地区11市町村民を対象にした「県政ひろば」が、さる11月5日午後1時から東風平村の南部総合福祉センターに約300人の地域住民が参加して開かれました。
この県政ひろばは、県と南部地区市町村会の共催。知事ほか各部長が出席し、直接に住民の意見や要望を聞くとともに、地域住民に県の施策を知ってもらい、相互理解のもとに明るい豊かな県づくりをめざして開かれる対話のひろばです。
本村からは、村民を代表して前川守正さん(兼久区長)が「農村地域における医療施設の充実について」のテーマで意見を発表し、①南部農村地域における県立総合病院の設置。②個人開業医に行政的保護策を講じて、一村一病院の実現を図ってもらいたいと要望しました。
前川さんの意見発表に対し、県側から照屋環境保健部長が考え方を明らかにしました。
この中で照屋環況保健部長は、「県の財政負担、その他諸般の事情などから総合病院の建設は困難な情勢である。
しかし地域医療の改善を図るため、現在県では医療基本構想を策定中であるが、その中で南部地域の対策として、医療センターとなる中核病院を設定して、市町村の参画による医療体制の整備強化を図っていきたい。
無医地区、へき地診療所については国県の助成策もあり、施設設備の整備を始め、既設の診療所に補助を行なうなど医療機関の確保に務めている。
今後は、市立病院、町村立診療所の末設置市町村に対し、医療施設の整備を促進し、中核病院構想を中心に体制の強化を図っていきたい。
また、個人病院に対する保護策については、振興開発金融金庫からの貸付けがあり利用してほしい」と回答しました。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000462-0003
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第45号(1976年12月)
ページ 1
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1976/12/15
公開日 2023/10/18