私し達が一日の疲れをいやし、明日へのエネルギーを作り出す所が家庭であります。そのためには、太陽の光と、緑と、新鮮な空気のある庭が必要であります。
家庭と云うのは読んで字のとおり、家に庭がなければほんとうの意味で云う家庭ではないのではないかと思われます。
しかし現実には庭を持てないような、社会的、経済的な状況であり、そこで草花などの鉢植えをベランダなどにおいて庭の代用として、心の糧を求めているのが現状ではないでしょうか。 そこで庭づくりと、鉢植えのポイントについて考えて見ましょう。
▽庭づくりについて
庭のつくり方には色々な手法とか形がありますので、その家庭の実状と趣味により決って行くものと思われます。
大きく分けますと、①自然式の庭、②整形式の庭、③観覚本位の庭、④実用本位の庭、に分けられると思います。
良くこれは一本で20万円とか30万円もするなどと云う話を聞きますが、庭は、ぜいたくに費用をかけるばかりが良いとはかぎらず、作り方によっては、たとえそんなに費用をかけなくても、庭として、けっして恥かしくないものにすることも出来ます。
▽庭づくりのポイント
①ながめて気持の良いこと
②家族で話し合って、基本計画を作ったらあまり変更しないこと。
③計画はじっくり時間をかける。
④形式のちがう庭を数多く見る、参考書を見て参考にする。
⑤実利的な面も計画的に入れる。
⑥庭木の配植も、生け花と同じように変化と調和が必要であり、ゴチャゴチャ植込まないようにする。
▽鉢植えを選ぶポイント
色が良いとか、珍品とかと云うことで、家へ持ち帰ってみると、数日で枯れてしまったとか、花が咲かない、うまく育たないなどと云う経験をおもちのこと思いますので、以下鉢植えを選ぶ場合のポイントについて考えて見ましょう。
①白分の好みや目的に合せる。
②環境に合ったのを選ぶ。
③設備に合ったものを選ぶ。
④育てる労力や、技術に合ったのを選ぶ。
以上が基本と思われるが、私達はわかっていながら案外忘れてしまう場合が多いようです。
ですから、外国産や他府県産の珍品をもとめる場合は特に注意して、その性質等を調べるか、教えてもらう必要があろうかと思います。
次いで、良い鉢植えの見分け方としては、
①たけが低く、節間がつまり、がっちりしたもの。
②病気や傷のないもので、形が一ととのったもの。
③元気で色つやのあるもの。
※鉢植えを買った場合は、
①鉢物には温室内、又はヨシズなどの設備のととのった場所で育てられたもの、他府県や、外国から入って来た時期のものなどがありますので、たとえ日当たりを好むものであっても、二~三日は半陰において様子を見たあとで、徐々に日にあてて慣していく。
②鉢をきれいに洗うと共に、いたんだり枯れた枝や葉は切りすてるようにする。
③ただ飾ると云うだけでなく、植物はその種類によって、それぞれに適した環境がありますので、場所を選んで飾るようにします。