おやすみ体操
一日の疲れと、一日中酷使され、歪(ゆが)みゆを起こしているからだの歪みをとり去る、と言うのが「おやすみ体操」です。
体操のやり方
①からだそらし
図のような姿勢で両足を引っ張り、上半身をそらせ五秒間位がん張ります。息は普通にしたままで止めたり力んだりしてはいけません。一回だけでよい。無理をせず自分のからだの柔軟度に合わせて行うこと。
この体操は、背柱のわん曲をきょう正し、胃腸を丈夫にする体操です。
②背のばしと背骨振り
図のようにあお向けに寝て、腕を伸ばし、グーッと背のびをした後、おシリを支点にして上半身を左右に振ります。20回位やったら一息入れると言うようにして、70、80~100回位行います。
③腹筋運動
2図の姿勢から、腕を振って上体を起こし、前屈する運動を20回位行います。腹筋の弱い方は、少しずつでもよいので、20回を目標にしてがん張って下さい。
④開脚前屈
3図のような要領で斜め前や真直ぐ前にからだを倒し、腰や臀(でん)部、ももの裏側や内側を十分に伸ばします。これは腎臓や血行によい運動であり、思い切り大きく脚を開く、最初の準備姿勢の良し悪しが、効果を決定するポイントになります。
⑤手・足の指のマッサージ
手や指先の運動は全身の血行をよくする上で、非常に重要な役割をはたしているので、血のめぐりの悪くなる老人にとっては特に必要なものなのです。
手のひらや甲、指全体をよくマッサージ、さらに指を一本ずつ伸ばしたり、こすったりしまかくなるまでやります。足についても同様です。
⑥首すじと肩もみ
4図に示してあるポイントは、疲れやコリの出やすい所、集まりやすい所です。自分のコリの状態に合わせて、その箇所を重点的にもみほぐして下さい。
首すじや肩にコリがあると、血のめぐりが悪くなり、熟睡出来ません。
全国農業新聞より(信州大学・松田克治)