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広報さしきが選んだ 75年村内10大ニュース

10大ニュース
①国立老人ホーム誘致村民大会開く
②浄水道の全村給水実施
③急ピッチで進む道路、排水の整備事業
④待望の中学校体育館着工、小学校に特別教室を新築
⑤第二回佐敷村文化まつり
⑥佐敷村総合計画審議会発足
⑦沖縄刑務所の知念村への移転反対阻止闘争
⑧第二回佐敷村農業まつり
⑨第一回体力づくりスポーツ大会
⑩第二保育所の開所

国立老人ホーム誘致村民大会開く(7月)① 
「自然に恵まれた佐敷村に国立老人ホームを誘致しよう」と7月12日字新里公民館前広場で佐敷村で初めての村民大会が開かれた。大会には南部選出の4県議南部地区の市町村長、議長をはじめ約1000人余が参加、村をはじめ各界代表の意見発表の後、スローガン、宣言、決議文を採択した。
村では村民大会の大きな盛り上りをバックに、県知事を初め関係機関に決議書、地主の同意書を提出、佐敷村への誘致を強く要請したが県の決定が遅れ年を越したことは残念であり、一日も早い佐敷村への決定が望まれている。

浄水道の全村給水実施(1月)② 
手登根以東の五部落(伊、屋、外、仲、冨)の水道工事が完成、50年の元日を期して全村に給水できるようになった。
5年がかりの画期的な大事業もここに落着、村民が等しく文化的恩恵に浴することができた。

急ピッチで進む道路排水の整備事業(10月~3月)③
生活環況の整備、農地の保全整備を重点とした道路、排水工事がいま急ピッチで進められている。
特に今年は、その予算額、工事量から言っても画期的な規模であり村民から大きな期待が寄せられている。
今、仲伊保で一般土地改良と構造警嚢の二つの排水路董、手登根の排水、道路整備工事、兼久の災害復旧工事、県直轄の浜崎川排水工事が進められており、近々、津波古、手登根、伊原、屋比久の村道整備事業が着工の予定である。この他、津波古の排水工事新開と冨祖崎の二つの公園整備事業が年度内にスタートすることになっている。失対事業の生活排水整備工事も津波古、屋比久での工事を終え、もっか冨祖崎での工事を急いでいる。

待望の中学校体育館着工 小学校に特別教室を新築(10月)④ 
村民待望の中学校体育館が10月3日屋比久建設(代表者、屋比久孟儀氏)によって着工された総工事費、1億6千6百万円(欧体工事費・1億4千2百30万円敷地買収・埋立造成工事費・2千3百70万円)、総面積1千6百32平方メートルでそれこそ沖縄一の体育館である。
小学校特別教室の新築工事は一階が3月に完成、二階増築工事が10月30日、小波津組(代表者-小波津選良氏)によって着工された。総工事5千5百80万円、面積8百58平方メートルである。

第二回佐敷村文化まつり(11月)⑤ 
「第二回佐敷村文化まつり」が、11月23日佐敷小学校体育館で開かれ、民俗芸能発表会、民俗・民具資料展に分けてかつてない盛況であった。今回は、特に津波古の「アマンチュー」新里の「長者の大主」佐敷の「綱引ガーエー」など、何十年ぶりに公開するものもあって、村内外の関心を集め、会場いっぱいに結めかけた2千人の観衆を魅了した。

佐敷村総合計画審議会発足(6月)⑥ 
佐敷村の「総合計画・基本構想」を本土の大学研究グループに調査研究を依頼していたが、このほどその“青写真”がまとまった。それに伴い村では6月19日に「総合計画審議会」(委員長・宮城繁助役)を設置。同構想の検討を始め、最終的な総合計画案をまとめ、51年度からでも10年計画で実施に移したい方針。

沖縄刑務所の知念村への移転反対阻止闘争(5月~)⑦ 
知念村に建設される沖縄刑務所に強く反対している佐敷、知念、玉城三村では、5月17日反対佐知城協議会を結成。10月27日には三村村民大会を開き、政府の一方的強行策に対し阻止闘争を展開しているが、政府は遂に12月18日から工事に着手することを通告した。三村では村民約500人余が現地に結集、実力で工事を阻止したがこの闘いは年を越すことは確実とみられており、新たに闘争委を設置、幅広い闘いを構築していくことにしている。

第二回佐敷村農業まつり(10月)⑧ 
農業振興の二大メインエベント、畜産共進会と農生産物・手工芸品・花升展示即売会が10月3、4日の両日村役場前広場で盛大に催された。畜産兵進会は豚と牛が審査の対象。今年は昨年に比べ出品が多く畜産農家の日ごろの飼育管理のウデ前を競いあった。
一方、農生産部門の展示会場には、農産物、花升園芸、手工芸品、つけ物など200点が展示。生活に密着した創意工夫がみられ生改グループの活躍が目立っていた。

第一回体力づくりスボーツ大会(11月)⑨
婦人と老人の体力づくりと村民の親交を図ろう-と11月9日佐敷小学校グランドで「第一回体力づくりスポーツ大会」が開催された。大会には老人、ママさんを中心に約2千人の村民が詰めかけグラウンドで繰り広げられるグーム、踊り、競走でにぎわった。
佐敷村は県から体力づくり国民運動推進事業のモデル地区として指定され、これまでにもいろいろな事業が進められており村民から喜ばれている。

第二保育所の開所(4月)⑩ 
字新開についで字佐敷に村立第二保育所が開所された。
保育児童60人、建築費3千40万円、面積316.40平方Mのデラックスの建物である。
幼児の健全保育はもちろんのこと、年々増加する共働き夫婦を考慮した福祉行政がいま積極的に進られている。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000457-0007
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第40号(1976年1月)
ページ 7
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1976/01/05
公開日 2023/10/18