村民の皆様、今回から商工会について佐敷村広報へ載せていただくことに心から感謝するものであります。さて、佐敷村商工会は去る6月30日津波古公民館に於いて、来賓並びに村内商工業者200余人の出席の下に創立総会をもち、ここに晴れて県下で第19番目の商工会として佐敷村商工会が誕生した訳であります。以来、早や5ケ月余が経過致しましたが、その間、設立認司申請、法人登録等関係手続きを済ませ、8月26日より村当局の御高配で村消防署二階の一室を使わせてもらい事務所開きをし、職員2人をおいて業務をを開始致しております。
今回は広く村民各位に商工会とは何であるかを知っていただくために、商工会の使命、業務等について御説明致したいと思います。
商工会とは、「商工会の組識等に関する法律、略して商工会法、昭和35年5月20日制定」によってその地区の市町村の商工業の総合的な改善発達を図るために設立された公益法人で、全国で2700余商工会、沖縄県には現在21商工会があり、国及び県の助成により経営指導員を配置して地区内商工業者の経営についての相談指導を行なうのが商工会です。
経営指導員は、国や県から資格の認定を受けた実務指導家で、地区内の会社やお店に直接巡回し金融、税務、経理、商取引、労務等経営についての御相談に応じます。
何でも困った時の指導役で安心して信頼のできる相談相手です。
尚、より専門的なことについては、弁護士、公認会計士、税理士中小企業診断士等を紹介して専門指導員になってもらいます。
商工会の重要な任務の今1つは、常に高い経済的視野に、常日頃忙しい会員を誘い出すことであります。
商工会は業界、学界等の権威者を招いて政治や経済の事情や法律販売、事務、品質管理等についての講習会、講演会を開催したり、会員の先進商工業地域への見学会、或るいは会員の商品の優秀性を認識させ、取引を増進させるために、商工祭、展示会、共進会等を開催したり又は開催の幹旋を行ないます。
商工会として意見を公表し、これを行政庁等に具申、建議したり、又は行政庁等の諮問に応じて答申したりもします。
以上今迄申し述べて来ました商工会の主な使命、業務等で御理解いただけたこと思いますが、商工会とは、地域商工業の改善発達ひいては地域経済発展のために非常に重要な役割りを果たす組織であります、が然し乍ら、その商工会の事業活動の推進力となるのが会員であり、会員各位の協力であります。最後に当商工会では、村内商工業者の1人でも多くの方が商工会の会員となられ商工会の機構を十分利用される様希望します。
(経営指導員 花木義彦)