知念村に建設される刑務所移転に強く反対している佐敷村議会(瀬底正麗議長)は、11月21日臨時議会を開き、あらためて強い怒りをこめた「沖縄刑務所移転に対する再抗議決議文」を全会一致で採択した。同議会では、再抗議決議書を法務大臣、法務省矯正局長、法務大臣官房営繕課長、沖縄刑務所長に送る。
佐敷村ではこれまでの村議会での反対決議、三村民大会を開いて刑務所建設阻止を訴えてきたが、法務省は村民の反対の意志を無視して、計画通り知念村に建設する意向を固めておりこのままの状態ではいつ工事が着工されるかわからないとして今回の再決議になったもの。
再決議の内容は、沖縄刑務所の知念村移転について去る11月7日付で、法務省矯正局長及び同大臣官房営繕課長の連名により刑務所新営についての協力要請の文書がきているが、知念、玉城、佐敷三村民がこぞって反対し、再三、再四にわたって抗議行動を展開したにもかかわらず、このような回答が寄せられたことは地域住民を無視した非民主的な政府の一方的判断であり、断じて許されるものではない。よってわれわれは政府が今回の知念村への刑務所移転をすみやかに断念するよう、強く要請するとともに政府の一方的判断による独善的な強行策に対し、再び万恨の怒りをこめて抗議する」
となっている。