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二学期の心がまえ 佐敷小学校 比嘉良明

楽しい夏休みを終えて、子供たちは一学期より、さらにひとまわり大きく成長して登校して来て、長い夏休みにあっさり「さよなら」をして、学校生活の軌道に乗ろうと努力している活気の溢れた第二学期が始まった。「天高く馬肥ゆる秋」とか「読書の秋」などと昔から言われるように第二学期は実りの多い大事な学期で、勉強に運動に一番良い季節であり、心もからだも、グングン伸びる時期であることはまちがいない。
学校では運動会、校内陸上競技会、読書週間、音楽発表会、秋の遠足、旅行などと、もりたくさんの行事が、めじろおしであるので、親は常に吾が子の健康状態に配慮しなければならないことは勿論のこと、規則正しい家庭生活の中で暖かく見守ってやらなければならない。そこで私は次のような事を各家庭で実践してもらいたいと強く要望したい。

一、家族そろっての話合いである。これは夕食後が最適でその日の反省ということで気軽に意見交換をする程度でいいが、特に交通安全については毎日でも話し合ったらよいと思う。
二、睡眠をじゅうぶんとるように、夜ふかしなどしないで早めに寝るように指導し、特に栄養面も考慮してほしい。
三、身の回りをきちんと整頓させて、寝る前に明日の時間割りをそろえ、忘れものがないか確かめる習慣をつけさせる。
四、勉強、自由時間をなるべく隣組、部落単位に決めるとよいと思う。

以上、四点を親も子も、心を一つにして守るように努力して欲しい。
世の中は騒々しくて気の休まることもない最近だが、一本筋の通った子どもには不良化の芽も育たないし、まして親子断絶などある筈がない。おとな達は今こそ手をつないで子供達を指導助言してほしいと思う。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000455-0020
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第38号(1975年9月)
ページ 4
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1975/09/20
公開日 2023/10/18