国立総合老人ホームの誘致で連日、村民地域ぐるみで運動をくり広げていいる佐敷村は6日、村が誘致を予定している字新里の地主が地主総会を開き、村の誘致方針に全面的に同意。村を積極的にバックアップすることを決めた。
地主総会は、同日午後6時すぎから新里公民館で開かれ地主、村関係者約100人が出席した。席上、山城時正村長が老人ホームについての趣旨説明とこれまでの経過報告を行なった。その中で同村長は、「新里には祖先代々から夜明け丘という絶好の景勝地がある。この風光明媚な景勝地を有効に生かし、県民、国民の社会福祉向上に役立てたい。そうすることによって地主はもとより、村の発展にもつながる。夜明けが丘は、厚生省がいう地理的条件を十分満たしているのでぜひ老人ホームを誘致したい」と地主の協力を求めた。
これに対し地主側も「祖先代々の大切な土地ではあるが社会福祉に役立つならば、われわれの土地に老人ホームをぜひ誘致してほしい」と村を激励。地主会として積極的に村の誘致運動を側面から支援することを確認した。
とくに、今度誘致しょうとする旧民政府跡は、以前にも青年の家の誘致をしたが、実現寸前でご破算になった場所だけに、公共施設誘致に対する村民の要望は強い。公共施設のないわが村にぜひ誘致を強力に推進すべきだ。との意見も出され地主の同意書も添えて県に再度訴えていくことにしている。