佐敷小学校では日頃から音楽学習が活発であり、毎年12月にはすばらしい発表会を催し話題となっている。本学年度は去る12月4日全児童が参加で華やかに行なわれた。合唱あり、器楽演奏あり、実に充実した発表内容であった
プログラムは一年生の可愛い独唱で始まった。嶺井やすゆき君、親川いさみさんの出演で曲目は「たなばた」、しかも伴奏者は五年生の小波津吉美さん。その後で二年生野崎ひろみさんの「きくの花」の独唱、三年生富永かずまさ君の「ふじ山」も同級生の山城恵利子さんの伴奏ではほほえましい。四年生では伊礼みゆきさんが「日のくれ」を五年生玉城順子さんの伴奏で歌う。その他に笛、ピアノ、木琴独奏などが演奏され、終わるたびに、われるような賞讃の拍手がおこり、なごやかな進行である。
後半に入ると各学年の合奏が始まったが、ステージでの楽器準備時間には全児童による大合唱を楽しむのである、本校児童必携の「みんなの歌」小冊子を見て楽しそうに歌う。「みんなの歌」のガイドブックを忘れた子の為に歌詞をO・H・Pで投影してリードするなど音楽部の配慮は細かい。特に五、六年生混成の合奏部員50人による「双頭のわしの旗の下に」の演奏は有終の美を飾り拍手は司会者の抑制も忘れて暫らく鳴りひびいていた。終了後、音楽主任小禄マサ子先生は次のように語った。
「器楽演奏技能も歌唱力もだんだん高まってきたと思うので、音楽を愛する心情を育て、音楽経験を通して生活を明るく、うるおいのあるものにする態度や習慣が育てられるよう願っています。」