成人の日 若者の門出を祝う
「成人の日」の15日、晴れて大人の仲間入りをした若者の門出を祝う成人式が、午後2時から村農協ホールで催されにぎわった。
佐敷村の今年の該当者は男93人、女47人の計140人。昨年より29人の減である。
会場にはあでやかな晴れ着に身を包んだ乙女たち(新調の背広をさわやかに着こなした若者たち約120人が集まり、華やかな雰囲気。
式典には、山城時正村長、瀬底正麗村議会議長、城間実教育委員長ほか各種団体長が出席した。
山城村長は、「皆さんはいまや法律的にも社会の一員として貴重な権利と義務を与えられたのと同時に独立した個人として国家、社会に対して責任ある行動を期待されている。これからも住み良い社会の実現、民主主義社会の建設に青年らしい力を注いでほしい」とお祝いを述べた。
瀬底議長は、「インフレ、不況というきびしい社会の中であるが成人としての誇りと社会建設の担い手としての責任を自覚し、立派な大人になってもらいたいと」激励した。
城間教委長前城青年会長からもそれぞれお祝のことばがあり、これに応えて、安仁屋宗賢(字津彼古)さんが成人を代表して、「明日からの社会の一員として期待にそうよう努力し、住みよい沖縄建設のため、広く社会活動に参加していきたいと思います」と謝辞と決意を述べた。
その後、翁長君代先生の「成人の意義と参政権」と題する記念講演、記念撮影、懇談会が催され、村から記念のアルバムもおくられた。
成人した若者の意見
仲村昭さん(銀行員)
もう20歳になったかという感じで、別に新たな感激はないけれど、成人式って長い人生におけるひとつの区切りだからそういう意味で大切にしたい。
特別な抱負というのはありませんが、自分に対しても、仕事の上でも、また社会的にも責任のある言動のとれる大人をめざしたい。
村政に対しては、広聴広報はもちろんのこと広く村民参加のコミュニティづくりを望みたい。
瀬底なおみさん(学生)
新たな出発を考える日に同世代の仲間たちと顔を合わせ語り合えることが楽しい。
成人になったといってもあまりぴんとこないが、社会的に一人前の大人としてみられることになるので権利と義務に対する責任感みたいなものをばく然と感じている。
これからは先輩たちの指導を受けながらよき社会人として成長していきたい。