なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

活発な学習活動 =佐敷小学校= 昭和49年の足どり

4月の桜も複雑な表情で去来する先生方を眺めていた。
本校から7名も転出し、大田静子先生は停年退職。これにかわり7名の先生方が転入し、結局1名減の職員組織になった。

教育委員会と小学校職員との話し合で、なごやかに教育を語り合ったのは4月末日。佐敷教育の美しい伝統。
5月の「母の日」図画、作文に16人の入賞者を出したが、母に対する子どもの愛情は文を読む人図画を見る人の心を打った。
PTA役員が総入れ替えになり新しく出発。前会長宮城繁氏が助役に就任し、書記会計の町田カヨ子さんは役場入りという発展的役員交代。前副会長勢理客寅史氏や当山初枝さんにも夫々感謝状が贈られ新役員が次のように総会で決定した。

会長  金城清
副会長 宮城寛之、玉城光子
 
6月下旬の水泳教室が新原海岸で行なわれ、各字PTA役員、男27人、女13人、計40人が協力して、5、6年生は海で楽しい1日を過ごし、PTAの美しい連繋をみせた。これも佐敷小PTAの華といえよう。
 
運動会に於けるPTAの美しい協力も佐敷小の伝統的教育愛のあらわれ。学校参観、夏休み作品展それに自由研究発表会など、優秀な発表がなされ、仲本和彦(4年)山内常子(6年)与那嶺茂雅(6年)三君の継続研究が表彰され、一方、作文では仲里和美(5年)が交通安全作文に、外間多英子(6年)平良明美(6年)が郵政庁作文に入選し天々表彰され、更に沖縄タイムス展にも佐敷小は佐敷中学と共に、素晴らしい成績を挙げた。
 
2学期始めブラジルからの転校生5人の他、那覇、中部、南風原東京からと人ロユーターン現象の現われか本校転入。これで再び在籍は1000人に達し、新開地の発展に件ない、マンモス校に発展する兆しをみせてきた。
 
津波古PTAの黄色い旗による登校団指導には頭の下がる思いがするという声が高いが、この程、「沖縄子どもを守る会」より優秀団体として表彰され、字津波古では勿論、学校当局も大喜びで、このような字PTAの育成が続いて生まれるようにと願っている。
 
父親PTAでは有益な講演を聞こうと浦添教育委員会の社会教育課長大山力先生をお招きして研修したが、約20パーセントの出席率で、せめて50パーセントは欲しいなという声が聞かれた。

校内読書月間ではクイズ、標語募集、新刊書展示、感想文、画の募集、辞引競争、自由研究などともり沢山の行事に全児童が奮って参加し、運動会終了後の安定感を養うのに、すばらしい効果を挙げた。
 
11月には地区陸上選手権大会があり「第1位3種目、第2位2種目、第3位5種目という輝かしい結果で、この日の児童輸送は、村出身のベストソーダ、屋比久建設の責任者の方々の御厚意によってスムーズにできたという美しい協力もあった。
 
こうして昭和49年も、いつもの年のように活気のある楽しい学校生活が教師、児童共に相たずさえてやってこられた。
今、新しい年に変わろうとする時に、すばらしい学校にもっと近づけるよう努力したいと思う。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000452-0022
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第35号(1975年1月)
ページ 6
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1975/01/01
公開日 2023/10/18