なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

農用地の線引始まる 各部落で説明会開く

佐敷村では農用地の線引について、昨年12月2日から字兼久をかわきりに各部落入り説明会をおこないこのほどその全日程を終えた。
これは佐敷村が昭和48年1月19日に字津波古の一部を除いた全域を農業振興地域として指定を受け、その振興計画を進めるうえで、村の作成したマスタープランを説明するとともに、じかに村民の声も反映させるためである。
会場では今後の農業開発について振興計画の必要性を認めながらも、土地基盤整備の実施にあたって予想される諸問題に対し活発な質議がなされ、農業問題に対する強い関心がうかがえた。
次に振興計画の要点を見てみると
(1)、農用地の線引とは
農業振興地域として指定を受けた地域内に、農用地と非農用地を区別することです。
(2) 農用地線引の目的は
農業の健全な発展を図るため土地利の動向、産業などの諸条件と将来の見通しなどを考慮し、かつ国土の合理的な利用を図ることにある。また農業の近代化のための必要な条件をそなえた農業地域を形成し、保全すべき地域を定めることである。
(3)、農用地区域の良い点は
まず国、県、村の補助事業や、融資事業が集中的におこなわれます。特に今後は農道、排水などの基盤整備に対する国、県の補助事業は原則としてこの地域内でしかおこなわれませんので、農用地の指定を受けないと現在の村の財政では農道一本も作れないということになりかねません。
次に国、県、村は農村の生活環況の施設整備に推進することになります。まそ税制上の優遇措置がとられます。
(4)、農用地に指安して困る点は
農用地内の農地は原則として10年間は転用できない。ただし社会情勢の変化などによっては。宅地に隣接した土地については宅地転用の可能牲があります。

ダウンロード
大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000452-0009
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第35号(1975年1月)
ページ 4
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1975/01/01
公開日 2023/10/18