5年がかりの浄水道整備工事が昨年末に完成、50年の元日を期して全村に給水できるようになった。”やんばる”の清水を南部まで引いて、各戸がうるおうことになった。これまでに佐敷までは給水できたが、手登根、伊原、屋比久、外間、仲伊保、冨祖崎の7部落629世帯までは清水の恩恵に浴せなかった。
昭和48年12月に着工したので満1年で完工したわけ。治山治水が政治の要といわれているが、今回の全村給水は、まさにこの格言を実践、実証したものである。
思えば5年前の昭和45年から第一期工事に入り、5年がかりで完成するという、空前の大事業であった。村民にとってこれ以上のお年玉はなく、第二保育所の開園と共に、画期的な大事業もここに落着をみた。
昭和50年は、その意味で、我が佐敷にとって、明るい豊かな未来への第一歩といえそうである。