佐敷村育英会(会長山城時正村長)は去る25日、村議会室で理事会を開き、昭和48年度の予算決算、育英資金の貸与規定の一部改正の審議と貸し付け希望者の選考会を行った。
その結果、各案件とも原案どおり承認した。
とくに貸与規定の一部改正で現在の狂乱物価では学生もやりくりに困っているだろうということで、貸付金の増額を決めた。
これまでの本土大学生1万5千円を2万円に沖縄在の大学生には8千円を1万円にそれぞれ引き上げた。また、償還額も改正され、年6千円以上を1万円以上に、月5千円以上を8千円以上に引き上げた。去る30日には4、5、6月の3カ月分が一括して貸し付けられた。村育英会が昭和40年に発足以来、これまで47人が奨学資金の貸し付けを受け、現在は県外14人、県内13人が受けている。この日の選考会では新たに5人の貸し付けが決まった。