村民の皆様はじめ婦人会の皆様、明けましてお目出とうございます。
十二支の頭「ね」年の輝かしい昭和47年の新春を迎えて会員共にお慶び申し上げ、今年も良き一年でありますよう、心から念願甲し上げます。
昨年の第1回バレー大会を皮切りに年間事業計画に基づき、スムーズに進行して参りました。これも村当局はもちろん、社会教育主事、青年会、又先輩の熱意あるご指導とご支援、会員一同、一致団結による、たまものだと感謝申し上げる次第であります。
幸いに我が村は農協婦人部、生改グループ、婦人会と三者合同が和をとり歩みよって講演会、講習会の集会等が出来る事を嬉しく思います。
職業婦人も多くなり働く婦人の立場を理解し明るい佐敷村婦人会が発展するため会員が1人でも多く参加できる立派な組織をつくるよう期待して居ります。あと数ヶ月で念願の祖国復帰を迎える事が出来、ね年と共に希望に満ちた意義ある年であります。
日常生活を豊かにするため、合理化を中心に心掛ける事だと思い、婦人連合会ではいつも、簡素化を繰り返し取り上げてまいりました。
去る8月10日の婦人の主張大会に志村政子さんがこの問題を取り上げ「考える生活」のテーマで主張し見事全琉一の成績を納めました。私達主婦が先頭に立ち日頃の生活のムダを無くし、近代人としての生活を営むよう努力しなければと痛感いたしました。又円の変動相場制以来物価も便乗値上して参りました。私達は今後も尚一層村当局、書年会、村内の各団体とタイアップして暮しの工夫に盛り上げたいと思います。それから去年9月19日ドル危機通貨問題のため、各市町村から1人派遣することになり、当村より私が参加させて戴きました。その際村当局初め婦人会の皆様方には多額の御芳志、深い愛情のこもる御厚意に対し紙上をもちましてお礼申し上げます。皆様のご期待に添うことは出来なかったと思いますが、ドル通貨即時円切替と一切の損失補償について、沖縄の実情を本土政府に訴えて参りました。今年も村民の皆様が健康で豊かな年でありますようお祈り申し上げ私の年頭の挨拶にかえさせて戴きます。