「歳月人を待たず」月日の早いのにびっくりする。
しかし、「自然は急がない」ただ人間は日々の務を怠りあわてふためいている。ああゝまた正月がきたとばかり行く年を懐ひでいる。「一日再びあしになりがたし」過ぎたことは涙してもらに戻らないのである。それを知っていてどうにもならないことにくよくよする。馬鹿らしいことだと思っていても、平凡な身にはこれがあたりまえのように後悔される。50有余を経た今日でもこれでよかったと満足に過したことはない。せめてもの喜びとして健康で自分なりの楽しい生活をしていることに感謝をしている。私は学校の職場にほこりを感じている。
面白くない、いやだとのことで拒否行動をしたことはあまり覚えがない。「いやだな」と、思えば思うほどつまらないことである。そう達観しているのでもないがいやいやながら働くよりは楽しく働くことがどんなに幸なことか、はかり知れない。職場は常に楽しく明るく清浄なものでありたい。
むしろ修養の場であると思っている。職場を忘れた修養はありえない。行事を通して真の人間の尊厳さがある。「職業に貴賎はない」生々しく血と汗ににじむ働きの中から自分をきびしくみつめてひたむきな情熱を仕事にうちこんでいくそれが人間としての生甲斐があると言えよう。
仕事は神聖なもので生命の宿るもので、単なる生活の糧とのみ考えたくない。
誠意を尽くし時間を大切に精一ぱい働く。時間と仕事の量とは必ずしも一致しないが、とかく時間を容費したくはない。決められた時間を尊重し他人に迷惑にならないよう努めたい。自他ともどもに時間を尊重されるようになれば、厳しい社会生活をもっと楽しみが増して、社会が浄化されることは、現実として最も大切なことと思っている。
時は無常で、厳しかった年も過ぎ、1972年の復帰の年を迎えますが、なお厳しさは一層つのるものと覚悟しなければなりません。
新年にあたり責任の重要さを各自が再確認して、新しい出発をしよう。
心から新年をお祝い申し上げます。
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|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008435 |
| 内容コード | G000000442-0007 |
| 資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
| 資料グループ | 広報さしき第30号(1972年1月) |
| ページ | 2 |
| 年代区分 | 1970年代 |
| キーワード | 広報 |
| 場所 | 佐敷 |
| 発行年月日 | 1972/01/01 |
| 公開日 | 2023/09/19 |