村民の皆さんあけましておめでとうございます
昨年中はいろいろとお世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年中を振り返ってみますと皆さんも御承知のように世界中のできごと国内問題県内問題と日本復帰を前にして諸々の重要間題が多かったこのごろでありましたが吾々村民は総ゆる難関を克服して村の復興発展に8000村民が一丸となって新しい年を迎えるに当り邁進されんことを念願するものであります。
昨年は吾々が待望して居った幼稚園が開設され本校に3学級馬天に分教場1学級(これは馬天区民の負担によって園舎建設附帯工事共に約7000弗投じて)開園ができまして幼児教育に大きな効果をもたらすものと思っております。
又中学校から44号線に通ずる直線通学路も完成して700余名の生徒の安全教育の面交通安全の面からも大きな役割を果すものと思っております。
以上の施設も村当局並に議会の方々が学校教育に対する理解と関心があったればこそと思っております。
深く感謝を申し上げる次第であります。村民の皆さんと共におよろこび申し上げます。
又新年度72年には小学校に体育舘建設の大事業が施工されることになっております。
体育舘の総坪数が約352坪(附帯施設共)建設費が12万9473ドル内政府補助が7万1022ドル自己負担が5万8451ドルと云うことになっております。
その外よう壁(石垣)工事整地費、土地買収費、設計料、管理費等合わせて総計16万1022ドル位になる計算であります。
土地買収は佐敷区有地(拝所)62坪、小谷妙入氏所有地36坪となっておりますが佐敷区民、小谷氏の学校教育に対する御理解と御協力によって総てがスムーズに運び体育舘建設ができることになったわけであります。
完成のあかつきには校舎と運動場とが併行して一大偉観を呈することと思います。だいたいこういう大事業の場合には建設期成会でも作って募金計画等もやるのがたてまえでありますが当村に於ては先に中学校移転の場合に村内村外海外までも呼びかけて多類の募金もやりましたので今回の体育館建設については一切の募金をやめて全額起債によってやることにしまして起債が約9万ドルと云うことになっております。
こうして1つびとつ大きな教育施設が遂次できますことは村民の皆さんと共に喜びにたえない次第であります。
今後も教育佐敷村をめざし村民の皆さんと共に邁進努力したいと思っております。佐敷村の繁栄を念願して新年の御挨拶といたします。