かがやかしい昭和47年祖国復帰、新生沖縄の誕生の年頭に当り、村民の皆様に心からのお喜びを申し上げるとともに、旧年中、村当局に寄せられましたご厚情とご協力に対し有難くお礼を申し上げます。
かえりみますと(1) 村民が待望しておりました水道問題や、馬天港湾の整備についてはその早期解決のため関係当局に強く要請を続けてまいりましたが、相手方の都合により今年に持ちこさざるを得なくなりましたが新年度は本上政府からの補助金により実現の可能性が強くなりましたので今後も推進していく考えであります。
(2) 馬天カタ原の埋立についてはその使用目的をめぐって政府と村とが食いちがいまた須久名山のゴルフ場建設等とも関係して今日までのびてしまいましたが政府や住宅公社と折衝を重ね公害のない明るく住みよい村にしたいと思います。
(3) 村民の関心事である、町村合併は本庁舎敷地問題で難航して実現できず残念ですが今後も十分に検討し慎重に慎重を重ねよい方向にもっていく様に努力をする考えであります。
(4) 津波古区内の上水道による給水は1月から開始し引き続き新重の上水道工事にとりかかる段取りをしています。
(5) 村役所の増築や主要村道のアスフワルト舗装は復帰記念事業の一環として工事を完了することができ、何よりの喜びであります。
(6) 教育関係では幼稚園が去る4月に発足したこと中学校の通学路が完成したことなどがあげられましょう。 新年度には、小学校体育館の建設給食センター保育所の設置等も計画しております。
さて今年は旧年以上に多事多忙の年になりそうです。前に述べた事業の逐行と施政権返環にともなう国家事務の加重等荷物は重く道は遠い思いがいたしますが村民各位のご協力のもとに諸問題解決に当る覚梧であります。
今年も旧年に倍して村並に村民各位がご多幸なよい年でありますようお祈りして年頭のごあいさつといたします。