私したち研修生は、18日間の日程で、厚生省国民年金課、栃木県保険事務所、今市市役所、高根沢町役所の、国民年金の業務、納付組織の状況、これからの、本土における、国民年金の問題点、沖縄の国民年金の在り方などを学んできました。本土ではすでに、この制度が施行され、10年を経過し、現在、一家の大黒柱が倒れて、のこされた妻や子に、母子年金、病気やケガで働けなくなった人に、障害年金、両親に死別した子供に、遺児年金等が支給され、日常生活を営んで居られる方々が2500万人に及んでいるといわれています。これまで、この制度に加入してなく、障害や、母子で、日常生活が、不安にさらされている人々が、再加入を、国会に、申入れているが、この制度は、強制社会保険で、任意保険に甘んじさせるものではないから、届出の時点で、加入を怠った者については、十年たった今日でも、厳正な態度でのぞんでおります。皆様方も、どの年金制度にも加入してなくても、当然、国民年金の被保険者ですので、はやめに加入届をされるよう切望致します。保険料の納付ですが、本土においては、自主納付で、自治会、婦人会、納税組合等を結成して、自分たちの年金は自分たちの手でのスローガンで、自分たちの手で保険料を納付する態度は、実に感心しました。皆様方も、他人年金でなく、自分の年金ですので納期限までには、納付して戴きますようお願い致します。もし保険料を怠った場合は、前に述べたようにどの年金も、支給されませんのでよく理解して戴きたいと思います。このように、本土におけるこの事務の在り方を見て巡りましたが、本土では被保険者が理解の上スムーズに事務が運ばれています。
今、沖縄の状態からしますとその係が何人いても保険料の徴収さえ困難な現況であります。どうかご理解の上ご協力願います。
なお、この事務の研修のため本土の先進市町村に出張することができ事務の内容を学ぶことができましたことを村民に感謝しております。今後この事務がスムーズにできるよう皆様方とともに努力する心算でいますので一層のご協力をお願いいたします。有難うございました。