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「みかん」の栽培はこうして育てよう

苗木は根をなるべく切らないようにていねいに掘り取り、太根の切断面はきれいに切り直し、地上部も適当に剪定して植付ける。接木の接部は地表に出す。移植の際、掘り取った根を乾かさないことが大切、また植付時には根をよく拡げ、根と土とが密着するよう根の間に土をよく押し込むこと。植付後はたっぷり潅水し、敷わらをする。オートウ、カーブチは10アール当り20~23本が適当である。肥料の施し方は樹冠下のやや外側まで全面に散布し、軽く表土とかきまぜる、敷わらがしてある場合は、これを一旦よけて施肥し後再び敷わらを戻す。

病害虫の防除方法は上記のとおりである。
ソウカ病-発病のやゝ多い処では発芽期、開花前、落弁後の3回銅水銀剤千倍液を散布すること。
カイヨウ病-防風林を完備して果実や葉の風ずれを防ぎエカキ虫の駆除をする。
カイガラ虫-幼虫の発生期にEPN千五百倍又はパラチオン千二百倍液を散布する。
エカキ虫-幼虫の加害時期に硫酸ニコチン八百倍かEPN千倍、エンドリン千五百倍液を散布すること。

その他、みかんの栽培には、整枝、剪定、間伐、根接ぎ、摘果、台風対策、土壌管等色々ありますがこれ等については次回にまわしたいと思います。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000436-0006
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第25号(1970年4月)
ページ 2
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1970/04/10
公開日 2023/10/10