本村では、さとうきびの積込み作業を動力によってできないものかと、長年検討中でありましたが、この程これが実現し、関係者をよろこばしています。
昨年期までの人力による積込み作業を回顧したとき、実に機械力の有難さが身に感じられることでしょう。この動力の利用によって、ますます生産意欲が盛り上り、村の繁栄にも大きく寄与されるものと期待しています。
この積込み機は11台購入し、新里2台、小谷なし、他の9部落は1台宛配置して活用されていますが1台の購入価額550ドルの30%(165ドル)は村から補助金を交付し、生産者の皆様方のために、フルに利用されているのでございます。
ご承知のように、諸物価は日に日に上昇を辿っている。反面きび値が落ちついていることは、生産意欲を低下せしめる要因ともなりましょうが、現在のところ致し方のないことであり、古株の更新等によってますます増産を図り、より文化的生活が営めるよう期待するとともに、このような不満を排除しつつ、お互いに頑張りたいものであります。
なお今期のきび生産高は昨年期より少々上廻る35,900トンが予想されていますが果して予想通りか、又は随分のひらきがあるかどうか操業終了後の話題となりましょう。