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新年に立つ 村青年会長 当間茂

あけまして、おめでとうございます。1970年を迎え、ここに、皆様と共に慶び、且つ、祝福を申し上げます。旧年中は、各方面からのご支援と、諸先輩方の一方ならぬご指導とご鞭撻を賜り、深甚なる感謝を申し上げます。
今年も、旧倍以上のご支援を下さいますよう、よろしくお願い致します。はからずも会長という重責の拝命を受けたときには、暗中模索で、どうなることやらと、心ぼそくもあったが、どうやら、今日、ここまでまいる事ができました。もっとも、しくじりが多く、会運営がスムーズにいかず、会社を休ませたり、生活を犠牲にさせたりしたことに対しては、お詫びのしようもなく、唯々、すまないと思っております。さて、これまで青年会活動を続けてまいりましたが、今日の青年会ほどえたいのしれない、しかも、かつてないほどの危機に直面している組織体はないのではないか、確かに、既成の社会構造の崩壊により、生活様式をもろくも変えてしまった時代に、即応できない運営自体にも原因は大いにある。従って、かかる諸要素を監み、組織の沈滞化に対処すべく、模索に研さん努力を重ねながら、「佐青連は各支部が当然、主体であるべきで、村役員はいわば、事務役にすぎない。よって要望というよりは、大いに使ってもらいたい。」という所心を、各支部との懇談会にも望んでまいりましたが、“笛吹けど踊らず”の感で、例年のごとく、進展もなく終りそうである。紙面の都合上、大まかにしか、表明できない旨をご諒承願って、私し個人としての、これからの青年会の有りかたについて考えたい。
即ち、組織機構を現今の社会に照らし、一、各部を強化拡大し、部員を広く募り、部長をもって、部を運営させる。一、本来、各部落対抗行事は、体育部をもって運営させる。一、各部を統括し、各部落の青年会に助言と監督をする会長を置く。これらを骨旨した抜本的に改正を行う。今一つ、考えられることは、青年会事務所の設置であります。
この件に、ついては機関紙で訴えてあるので、削除しますが、私は完全なる事務所設置を揚げて新年の出立にしたい。とりとめのない事を書きましたが、最後に、復帰を最近に控え、内外ともに多難なおり、青年の勇気と熱意を信念に、将来の輝かしい郷土発展建設に向って、皆さまとともに、邁進いたしたい所存であります。では、みなさまが今年も、ご健康であります事を祈ってやみません。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000435-0022
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第24号(1970年1月)
ページ 3
年代区分 1970年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1970/01/01
公開日 2023/10/10