本村字佐敷と字手登根の境界を流れる俗称クンズイ川は去った戦禍により道路に架設されていた橋が敷均されたため、人様の耕地の中を無断で自然流下し戦後20年余この復旧の解決に努力されていましたがなかなか思うように進展せず今日に至っておりましたがこの程その解決にメドがつき、元どおりの川を復旧することになりました。この工事の施工についてはこれまで幾度も政府関係局に対し、工事費の助成をしていただくよう請願して参りましたがあまりにも曲折した川であるだけに政府の工事施行方針に適しない理由により、政府の助成を仰ぐことが出来なかったのであります。
しかし村としこれ以上人様に迷惑をおかけすることは偲びない現状から村の自力予算で工事を進めることになり10,890ドルで与那嶺組(与那嶺正行氏)によって着工され近く元どおりのクンズイ川が完成することになっています。
この排水路の完成によって水浸になっていた耕地の被害が解消され生産意欲の向上に大きく役立つものと思考されます。