なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

養豚 常に品種の選定と 防疫にご注意を

品種の改良と防疫は車の両輪の如し、といわれていますように、養豚農家にとって、もっとも重要な事柄ではないかと思います。
ご承知のとおり改良された豚は発育が早く飼料給与量はもちろん飼養日数、労力とも大きく節減され、肉質も良く高値で売れます。
しかし、せっかく改良増殖された良い豚も健康管理が悪く疫病に罹ってしまうと病中はもちろん、その後も一時発育がとまり、せっかく与えた飼料も無駄になることもありますので防疫の徹底もおこたりなく実施し、もし病豚が発生した場合は遅滞なく獣医師に連絡して適時適切な処礎を講じて貰い損失を最小限にとどめるように心掛けなければなりません。このように養豚をなされる際は常に品種の選定と防疫に気をつけて改良された良い素豚を飼い、健康に管理して損耗や、飼料の無駄を防ぎ併せて労力を効率的に活用して、よい肉を速く、安く生産して畜産収入の増大につとめて下さい。
ついでに牛について申し上げますと、本村の肥育牛はすべて雄牛が肥育されております、雄牛は十八ヶ月以内に出荷できる時はよいとして、それ以上肥育する場合は肉質が低下して売上値も良くありませんので出来得るだけ去勢し、肉質改善につとめ高値で出荷できるように努力していただきたいと思います。
最後に各畜主に申し上げます、家畜の病気が発生した場合、畜主は家畜伝染病予防法により村長に報告する義務がありますので遅滞なく報告して下さい。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000431-0019
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第20号(1969年1月)
ページ 4
年代区分 1960年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1969/01/01
公開日 2023/09/21