中学校長 山城静進
皆様、明けましておめでとうございます。
去る昭和43年は、わが佐敷村にとって輝やかしい年、後世に誇るべき素晴らしい年であったと思います
八千の英知と総力の結集によって中学校移転の大事業は大きく前進し、兼久海岸にその偉容を誇り、一日一日と内部の工作◦美化が進められています。
幸い村出身の大先輩の経営する小波津選良組が精魂を傾けて、良心的に責任ある工事を進めておられる事は村民にとって心強い次第であります。
移転促進期成会◦教育委員会◦学校側の要望も満たされ工事促進の為には、利害を離れて会社の機械力と従業員を集中して下さった事につきましては、頼もしさやら、有難さやら何とも言えない感激であります。
おかげ様で、今年三月、本校第21期の卒業生は新装なった三階建の校舎で栄えある卒業式を挙げ、幸先よい門出でが出来る見通しもついています。
新しい校地、校舎に移る喜びと希望に輝く生徒の眼は一段とさえて来たことを感じます。
迎えました昭和44年は新学年から真新しい教室で学習が開始され、5・6月頃には、学校移転と創立20周年記念式典を挙げ、広く村民並びに村外の関係者とともに学校の発展を祝福することも計画されています。
このように中学校にとっても、また村教育史にも大きく刻みこまれる意義深い年であります。
さしでがましい事ですが学校の総合計画と、村当局が議会と共に推進しておる馬天の埋立計面とは歯車をうまくかみ合せて遂行出来るよう、促進方をお願いし、村民の要望達成が一日も早く実現することを期待致します。
中学校児童数
職員 32人
男 393人
女 321人
計 714人