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防火デー そろそろ火災のシーズン

「火」の取扱いにご注意を
火災は怖いもの、一寸した不注意から折角策き上げた財産が瞬時にして灰に変り、場合によっては尊い生命まで奪われることがあります、申すまでもなくわれわれの日常生活に欠くことのできない最も必要な火であってもその取扱い如何によって起る惨事を想起する場合実に怖いものだと云えましょう。
日頃よく云われていますように「盗人は持てるだけしか盗らないが火災は何物も残さず灰に化してしまう、」という火災に対する注意とその恐しさを表現しています。そこでこのような惨事が起らないよう村民が安心して日常生活を営むにはお互いに注意し合うことがその防止策ではないかと考えられます。われわれが密集して生活をしている以上唯かの不注意によって若し火災を惹起したとするならばご本人の損失は勿論のこと近隣に及ぼした損失、を考えましたときに何んとお詫びをしてよいか、いくらお詫びをしても取り返しのつかない結果となりましょう、ですから常にわれわれは火に対する有難さの反面火は怖いものだと常に注意を払い明けました1969年は輝かしい繁栄の年でありますよう祈願するとともに一件の火災もなく無事で幸福な生活ができます事を念じご協力をお願い申し上げるものでございます、それで村消防団では広く村民に予防消防の高揚を図るため去った1968年12月4日午前6時に村役所前広場に団員30人を招集して与那原警察署警察官のご列席のもとに防火デー行事を行いました。
この行事は団長宮城福光氏の指揮の下に始められましたが先づ服装点検から消火用機械器具の点検及び消防車の操法訓練等が行われ、村長あいさつ与那原警察署長訓辞及び津波古消防分団に対する表彰があって午前7時防火デーが閉じられました。
引続き警祭官を囲む懇談会が行われましたが次のことをよく守ってくださるようにと、特に強調されました
1 子供達のマッチ遊びは絶対に注意してください。
2 大人のタパコの吸捨はやめましょう。
3 原野等に火入れの際は村長の許可を受けましょう
4 ローソクをつけたまま外出しないようにしましょう。
5 お寝み前には今一度火の元を点検するとともに、電化製品のスヰッチも点検しましょう

◎防火標語
・火事はちょっとの油断から
・焼いて泣くより笑って用心
・魚は焼いても家を焼くな
・火は水で消さずに心で消せ
・用心、用心、火の用心
・火の用心、その日、その日が防火デー。
・消した筈では燃える筈

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000431-0007
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第20号(1969年1月)
ページ 2
年代区分 1960年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1969/01/01
公開日 2023/09/21