なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

(失業対策事業) 盛り上る労働意欲 排水溝の浚渫整備に

本村では去る1968年4月から失業対策事業によって不良排水溝の浚渫作業を行っています。
ご承知のようにこの事業の目的は失業者を就労させようとする対策として行われていますが、この事業の実施による諸般の成果は実に大なるものであります。
先づその成果を掲げて見ますと、字津波古地内を皮切りに延3,000メートルに及不良排水溝が浚渫整備されており、今まで悪臭を放ち、その上蚊の発生源ともなっていた不良溝の解消、又大雨の度毎に氾濫を免かれなかった耕地への被害が解消したこと及びこの作業によって経済的、日常生活に潤いが与えられたことなどが、その成果だと云えましょう。
又反面このような事業の実施に伴う資金についてはその大半が政府の補助金によるもので現在まで政府から受けた補勘額は3,725ドル、その内訳を申し上げますと、労務賃の80%、資材費の35%事務費の20%がその補助金となっており、残り100%に満たない額については村の予算から支出されて事業が執行されています
このようにして政府と村が一体となり事業が進められていますが本村には、まだまだ成すべき個所が相当数ひかえているので今後尚一層政府関係局に対しその実状を申しげこの事業が継続的に実施出来るよう一段の努力を払う考えであります。
なお上の写真作業現場は字手登根地内俗称イーガーラの下流四十四号線道路から下の方の作業現楊であります。
現在までの作業工程は字津波古地内を始め新里地内兼久地内、手登根地内を完了。次は伊原地内を計画しています。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000431-0005
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第20号(1969年1月)
ページ 1
年代区分 1960年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1969/01/01
公開日 2023/09/21