なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

徴収方法の切換えでグット上った納税成績 60%から90%に(徴収日現在)

本村ではご承知のように村税の徴収方法を昔からの慣習そのまゝで役所職員が各区へ出張徴収していましたがその徴収成績が思うように振わないため村当局では数年前からその徴収方法の切換えの必要が痛感されていました。
それでその切換えのためには南部の優良数ケ町村の徴収方法の調査研究も済ませ早急にその切換えをすべく4、5年前から懸案でありましたが昔からの慣習にはなかなか思うようにその切換えが困難を極めいろいろと検討を重ねながら旧態依然とした村税の徴収がなされて参りました。
然るに善は急げという諺もございますように、村当局としましてはその切換えに踏み切るには前述のように各面からの調査研究等をも総合しいろいろと検討を加えた結果その徴収方を各区長さんに一任することの結論に達しました。
それで昨年6月各区長さんを役所に招集いたしまして徴税に対する現在のあり方をご説明申し上げそのご協力方をお願い申し上げましたところ村の進展を図ることはわれわれ区長としてもその責を痛感しますという暖いご理解から全区長さんが快くお引受けくださったのであります。村当局といたしましては早速1968年度分の固定資産税から徴収方を依頼し既に3期分まで徴収を終えていますがなんと吃驚する程の徴収成績を示しています。従来の徴収成績では村平均にして60%(徴収日現在)でございましたがなんと90%の好成績で30%の前進率を示しています。
これは申すまでもなく納税者皆様方のご協力の賜と各区長さんの積極的なご努力の顕でありまして村の発展が大きく期待されています。どうかこの始成績をいつまでも持ち続けていただくと共に更には100%まで達成することができますよう尚一層のご協力とご努力をお願い申し上げるものでございます、ではここで村税の賦課はどのようになされているかを簡単にご説明申し上げたいと存じます。
先ず皆様に賦課する税は申すまでもなく公平に賦課しその徴収も公平に行うことが基本的考え方でございます、この税金を賦課徴収するには市町村税法又は所得税法及び佐敷村税条例により行われています、現在皆様方に賦課されている税目はご承知のように村民税、固定資産税、事業税、不動産取得税の4税目でございましてこれを合せて村税といいます。
この村税のうち村民税と固定資産税は5期に事業税は2期に分け不動産取得税は1期(1回ぎり)に徴収しています。先ず各税の賦課の方法について申し上げますと村民税についてはその年の4月1日を基準として前1ケ年内に得た所得から所得税法の規定により所要の控除をしてその残額に税率をかけて算出し固定資産税につきましては土地と家屋の評価額に事業税につきましてはその所得に不動取得税については土地を買ったり、家を造ったりしたときにその要した金額を基準にいずれも税率をかけて算出しています。
このようにしまして各税について賦課し徴収されていますが若しあなた様の税賦課額についてご不審又はご不満な点や納得のいかないことがありましたら村役所までご足労くださいまして財務課でその説明を開いてください。
村役所財務課では皆様方に課する税金については充分慎重を期しているつもりではありますが神ならぬ人のすることでございますので或いは間違いがないとも限りません、村財務課では納得のいく納税をしていただくために皆様方の申し立てに対してご説明申し上げますことを喜んでお待ちしています。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000426-0016
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第15号(1968年1月)
ページ 3-4
年代区分 1960年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1968/01/01
公開日