なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

見栄やムダを省いて日常生活を豊にしよう 各団体の協議会で決める

1 記念品、おみやげ廃止
2 お祝儀は一弗以内
3 招待客は小範囲

 ここ2、3年来諸行事、特に結婚披露宴などが目立って華美になり、この現状をなんとか簡素化にする方法はないものだろうか、と、いうことから、佐敷村新生活運動推進協議会結成準備委員会が昨年11月14日午後2時から村役所会議室で開かれました。
この協議会には村婦人会正副会長、各字婦人会正副会長、各区長、議会議長、教育委員長、小、中学校長、村青年会長簿関係者45人が出席し村担当の社会教育主事仲村幸信氏の協議会計画書に基いて協議会の趣旨説明があった後に、最近派手になっている諸行事、特に結婚披露宴の簡素化について協議会が始められました
先ず協議会の進行順序として現在の詣行事のあり方又は改めるべき点について腹蔵ない意見の交換をしてからということになり、次のような活発な意見が交されました。その意見のうち4、5点を取上げますと

一、結婚披露宴の記念品は全面廃止をした方がよい
二、お祝儀は一ドルに決めた方がよい
三、お祝儀の額を招待状に書き込んで配った方がよい
四、披露宴会場はできるだけ村内のホールを使用してもらいたい
五、招待客はできるだけ小範囲に留めてもらいたい 等

その他いろいろと論議されましたが最終結論として前記の1、2、3点は取決め事項とし4、5は要望事項としてそれぞれ11月17日から実施することを採択されました
村民皆様が前記の取決め事項又は要望事項を守っていただければお祝いをされる当事者も招待を受受ける方々も共に明るくたのしいお祝いが迎えられることを確信いたします。
村新生活推進協議会結成準備委員会では早急に協議会を結成して広く村民に呼びかけるとともに強力にこの運動を推進する考えであります、結婚シーズンを終えますとスグ旧正がやって参ります、お歳暮及びお年玉等の簡素化についてもこの協議会で取決め皆様のご協力を得て実施することも予定されています。
村民の皆様どうかご自適にもドシドシ簡素化に踏み切っていただきましてムダを省き豊かな日常生活を送ろうではありませんか、ご協力をお願いいたします。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000426-0014
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第15号(1968年1月)
ページ 3
年代区分 1960年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1968/01/01
公開日