去った3月14日午前10時から村役所会議案において第116回佐敷村定例議会が開かれた。
今議会への提出案件は議案
▼第一号1967年度佐敷村歳入歳出追加更正予算について▼議案第二号1966年度佐敷村歳入歳出決算の認定について▼議案第三号佐敷村役所ホール使用条例を廃止する条例について▼議案第四号不動産の取得について▼議案第五号佐敷区教育委員会委員簿の報酬及び費用弁償に関する規則の一部を改正する規則案の承認について▼議案第六号1967年度佐敷教育区歳入歳出、補正予算等について以上六議案が提出され村長から議案全般に亘る説明が行われた。その内容次のとおり
第116回佐敷村定例議会議案説明書
本日第116回佐敷村定例議会を招集いたしましたところ、全員のご出席を得まして開会できました事を感謝申し上げます。
今議会に提出いたしました議案は村関係四件、教育委員会関係二件の計六件であります。各議案共ご審議の際に詳しくご説明申し上げますが簡単に大筋を申し述べたいと思います。
議案第一号1967年度佐敷村歳入、歳出追加、更正、予算につましては歳入を市町村特別交付税に求め、その額を7,788ドル見込みました。その他政府支出金二項、三目に188ドルと四目の助成工事補助金に3,644ドルの増加を見込んで計11,620ドルを追加計上いたしました。
歳出におきましては一款議会費に91ドル二款役所費に600ドル四款土木費に1,740ドル、五款社会及び労働施設費に155ドル七款産業経済費に5,587ドル八款財産費に3,070ドル十一款の諸支出金に70ドル十二款の教育費負担金に307ドルの計11,620ドルを追加計上いたしました。
項、目、及節につきましては、ご審議の際に詳しく説明を申し上げることにいたします。
議案第二号は、1966年度佐敷村歳入、歳出の決算を認定していただきますよう同決算書を提出してあります。
議案第三号は佐敷村役所ホール使用条例を廃止する条例についてであります。
先に一階の事務室が狭くなったことと、村公民館の読書室を設定するためにご了解をいただいておいた件であります。
議案第四号は不動産の取得について提案してあります。この件は近年とみに青少年問題がさけばれていますが今の青少年には特に祖先を尊び先輩を敬う気風がかけていると考えます。ご承知のように東洋の美風は敬神崇祖の念の厚さにあったのであります。遠く孔子の思想を申し上げる必要はなく私達が幼少の頃を思い出して見れば判然とするわけです、よかれ、あしかれ、祖先あって私達は生存している。事実これは否定できません。
そこで上城にある建物それに附随する一切物件を買取ってわが佐敷村の世代を背負って立つ青少年の教育の場として心おきなく使って行き度い、そのためには佐敷小・中学校のカリキュラムの中に奉仕日を決めて位置づけてもらい朝に、夕に、祖先の偉業を語り合い、祖先の跡をつぐたくましい精神をつちかいたい。
このカリキュラムの件は両校共相談済みであり協力を誓い合っている、次第でありますので是非この施設を取得したいと提案した次第であります。
議案第五号、六号は教育委員会関係でありますので、教育長か又は教育長から委任を受けた方にご説明をお願いいたしまして簡略ではありましたが議案の大略の説明を終りたいと思います。どうか慎重にご審議くださいますようお願い致します。
1967年3月14日 佐敷村長 外間長賢
引続き午後1時から一般質問に移り村民の真の声が各議員から活発な発言によって質問が行われた。村長はこの質問に対し次のように答弁しました。常に正しく公平な村政を行い村民を幸福へ導く事は当然に村長の職責でありその福祉向上のための方法等については議会の皆様方のご助言ご教示等もお願いする所存でございます、先程色々と村民の真の声をお聞かせくださいまして有難く感謝しているところでございます。今後は尚一層議会の皆様方と連繋を密にし村民の意に副うよう努力したい。と力強い答弁がありました。
15日午後1時から提出された六議案について長時間に亘る質議が交されましたが六議案共原案可決され午後6時30分全日程を終了二日間に亘る第116回佐敷村定例議会が閉られました。