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第114回定例議会 新議員による初議会 三件の議案を可決

去った9月28日午前10時から村役所会議室で第114回佐敷村定例議会が開かれた。特に今会議は新議員による最初の議会であり次の日程によって議会の構成から始められた。
先づ▲仮議席の指定▲議長選挙▲副議長選挙▲議席の決定▲会議録署名議員の指名▲会期の決定▲常任委員の選任 ▲常任委員長及び副委員長の選任▲佐敷村監査委員選任同意の件▲臨時出納検査立会人選挙の件 以上の順で構成が進められた。
ついで午後1時からは村長の議案説明に入った。

第114回佐敷村定例議会議案説明書 1966年9月28日
本日第114回佐敷村定例議会を招集致しましたところ全員のご出席を得まして開会できましたことを感謝申し上げます。
特に本議会は選挙後初めの議会でありまして二期三期に亘るベテラン議員、又新しく選出されました新進気鋭の議員も多志済々と言った方々であり今後四ケ年村民の福祉向上のためにご尽力くださいまして村政執行監視激励しご教導を賜りますようお願い申し上げます。
わが村には今後なさねばならない仕事が数多くあります。今後日米の援助が増大するにつれ建設工事も数多くなるものと期待されますので、今までより以上に議会のご協力が大切であり皆様方の良識をかしていただかねばならないのであります。
今後の皆様方のご活躍をお願い申し上げて本議会に提出してあります議案を簡単にご説明申し上げることに致します。
先づ議案第二十二号では1967年度佐敷村才入才出追加、更正、予算議決について提案致しました。
本件は去った7月の臨時議会においてご了解を得ておきました議会議員の報酬及ぴ費用弁償の増額分を主とし、二款役所費におきましては一項二目旅費と六目の需要費二項一目の調査、四項一目の研修費二目の退職給与金に計545ドルを追加し三款消防費におきましては当初予算で消防ジープの自損法による保険料を失念してありましたので四項一目に24ドルを計上し五款社会及び労働施設費に三項六目村遺族会補助金と五項三目の災害救助費に計778ドルを計上し七款産業経済費に八項一目の負担金に12ドルを追加し、八款財産費では一項一目株券購入費に28ドルを計上し、十一款諸支出金二項一目の過年度支出金と三項一目の負担金ならびに八項一目の旅費に計377ドルを追加計上してあります。
議案第二十三号は佐敷村監査委員の同意を求める件を提案してございます。
この件は自治法第百三十一条第一項に基づいたものでありまして議会の同意を得て選任しなければならないのであります。
次に議案第二十四号は、1967年度佐敷教育区才入才出補正予算議決について提案してあります。
本件は1966年度の教育税の納入がありましたので主として両校の基本施設に使用させていただくための追加であります。
生づ総務費に1,067ドル中学校費に3,551ドル小学校費に647ドルで計5,292ドルの追加を予定してあります。
各議案とも詳しいことはご審議の際に申し上げることに致しまして慎重にご審議いただきまして議決くださいますようお願いを申し上げて議案説明を終らしていただきます。

1966年9月28日 佐敷村長 外間長賢 

次に村長から提出された三議案、つまり
議案第二十二号
▲1967年度佐敷村才入才出追加更正予算議決の件
議案第二十三号
佐敷村監査委員選任同意の件
▲議案第二十四号1967年度佐敷教育区才入才出補正予算議決について以上三議案の朗読続明があって午後3時半一日目の日程が閉じられた。二日目の29日は同じく午前10時から開会され一般質問から始った。
その質問の概要次のとおり
▲馬天港湾の浚渫の見透しはどうか又その陳情をされているか
▲児童電話の村誘致についてはどうなっているか
▲富祖崎及び仲伊保農道の潰地代をその地主に支払はれているか
▲チリ処理場の設置計画はないか
▲最近大量の尿を地主に断りなく放置する業者がある、村長は御存知ですか
▲台風罹災者の救援対策をどうお考えになっているか
▲ラジオ及び村内電話の復旧状況はどうなっているか
▲防犯灯の設置はどうなっているか
▲四四号線道路を切断して、排水を容易ならしめるための切断個所を調査されたことがあるか
▲新里災害地のボーリングによる調査計面はどうなっているか又その後も折衝された事があるか
▲馬天桟橋通りのアスファルト旋工について政府に陳情をされたことがあるか
その他盛多くの建設的質問が行われた村長はその質問に対し次のように述べた。
皆様からの建設的ご質問有難うございます。
早速できることから手をつけて実施に移し政府への継続陳情を要するものは皆様議会の方々にもお願いして処理したいと思いますと答えました。
午後3時一般質問が打切られ引続き提出された三議案について慎重に審議されましたが三議案とも原案どおり可決され午後6時全日程を修了閉会されました。

議会の構成次のとおり
議 長  城間万清
副議長  玉城源光
◎議 席
一番  神谷 正雄
二〃  吉田 高徳
三〃  嶺井 行正
四〃  小波津政信
五〃  瀬底 正麗
六〃  知念 源造
七〃  小谷 妙八
八〃  富永 東次
九〃  外間 昌吉
十〃  屋嘉部景典
十一〃 金城 幸徳
十二〃 新垣 太寛
十三〃 普天間善徳
十四〃 宮城 武雑
十五〃 玉城 源光
十六〃 城間 万清

◎常任委員会
△総務、財政委員会
委員長 神谷正雄
副委員長 外間昌吉
委 員  富永東次
 〃  新垣太寛
 〃   吉田高徳
△経済、工務委員会
委貝長  嶺井行正
副委員長 金城幸徳
委員  瀬底正麗
 〃  小谷妙八
 〃  小波津政信
△文教、厚生、労務委員会
委員長  普天間善徳
副委員侵 宮城武雄
委員  玉城源光
 〃  屋嘉部鎌典
 〃  知念源造
今議会で同意された監査委員
    神谷正雄
臨時出納検査立会人
     嶺井行正
     外間昌吉

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000421-0003
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第10号(1966年11月)
ページ 1
年代区分 1960年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1966/11/01
公開日