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議案五件が原案可決 第111回佐敷村議会終る

1966年度佐敷村議会第111回定例会は3月29日午前10時から2日間の日程で開かれた。
 今回の議案は、▽1966年度佐敷村歳入歳出決算認定について、▽1966年度佐敷村歳入歳出追加更正予算議決について、▽佐敷村税条例の一部を改正する条例議決について ▽佐敷村教育税賦課徴収条例を廃止する条例議決について、▽水道パイプを譲渡することの議決についての五議案が可決された。

村長の議案提案理由要旨は次のとおり
本日ここに第111回佐敷村定例議会を招集致しましたところ全員のご出席をいただいて開会できますことを感謝いたします。
 早速提出議案のご説明に移りますが議案第一号1965年度佐敷村歳入歳出決算認定については正当に処理されていることが認められましたので村議会の認定をお願いいたします。
 議案第二号1966年度佐敷村歳入歳出追加更正予算案を提出してございます。その要点は二款役所費の一項四目需要費に是非必要な備品を購入しなければなりませんので34ドル三項一目維持修繕費に84ドルこれは村内電話の移動又は故障廃除のための費用であります。 
二目に塵芥焼却場を造るために120ドル計238ドル追加計上してあります。四款土木費に4,412ドル計上してありますのは一項一目道路維持修繕に原材料費1,500ドルと道路工小費に2,728ドルと五項一目の負担金に184ドルを追加してありますがこれは字小谷の高等弁務官資金の追加であります。
 五款社会及労働施設費の二項三目に130ドルの計上は高校進学の特別奨励と本土就職者の激励銭別であります。六款保健衛生費の二項四目に30ドル追加致しましたのは去る1月から最賃法13セントになりましたので現在保健の臨時傭人の貨金をせめて1ドルは支給したいものだと考えている次第であります。八款財産費一項一目に28ドル追加計上してありますのは沖配電増資株の三回目払い込みの分であります。十一款諸支出金の三項一目の14ドルは豊見城高校の敷地地代立替へのため南部振興会が銀行融資を受けて加勢しましたのでその利子の町村分担額であり十項一目の旅費に140ドル追加お願いしてありますのは村青年会から現在二人の研修中でありますのでこれに対する補助の意味であり又在外私有財産補償促進陳情団が年今も各町村から一人宛上京することになっていますので、これに対する旅費補助の意味であります。
 それで今回の追加額は合計4,992ドルとなっています議案第三号佐敷村税条例の一部を改正する条例議決について、本案は1965年8月19日立法第九十九号で教育委員会法が改正され従来の教育税負担が1967年度から村の一般予算に包含されることになり教育負担金として支出しなければならないことになりましたので、その負担財源として1965年8月19日立法第九十号で市町村税法の一部が改正になり従って村税条例の改正の必要が生じたからであります。
議案第四号佐敷村教育税賦課徴収条例を廃止する条例議決についてを提案してございますが本案は前述のとおり、1967年度分から廃止されることになりますので、この条例は不用になったためであります。以上提案理由の概略申し上げましたがなお詳しくはご審議中に申し上げることと致します、どうか慎正にご審議くださいまして議決していただきますようお願い申し上げまして提案理由の説明を終ります。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000418-0001
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第7号(1966年5月)
ページ 1
年代区分 1960年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1966/05/20
公開日