村広報の発刊に際し、ごあいさつを申し上げます。
わが村の広報は年四回発行する予定になって居りますが、事務のフクソゥやその他の事情がありまして予定通りはかどらなくておくれたことを深くおわび申し上げます。
現在役所におきましては、村長以下全職員が一致協力して事務の簡素化能率化に、全力をかたむけて居りますので、今後は順調に実施していけるものと考えて居ります。御承知のように村広報は、現在実施している事柄と将来の計画等を、御報告申し上げるわけですが、色々とお気付の点をおきかせ下さるよう強くお願申し上げる次第であります。村政は全村民のものであります。私共執行の任にある者は村民全体の為にと思って仕事を進めて居りますが、かりにご不満の点があっても、「村が、村長がそうしてあるので仕方がない」と云うことではなくて「村民はこう思っている、こうして欲しいのだ、村長は考えちがいではないか」と云うように、青年は青年の立場から婦人は婦人の立場から各自直接又は間接に叱タ激励し御協力して下さってこそほんとの明るい公正な村政が出来得ると考えます。例えば「戦前のように各部落に同志会を作って年に一回でもよいから税金の使い方村政の現状等、その他の問題について、話し合いの場を持って欲しい」とは二、三の先輩からの要望であります。同志会と云う名の会を作らなければならないか別の方法はないか、色々と現時点に照し合せて考えなければならない問題を含んでは居りますが、その他各種の面から、きたんのないご意見をおきかせ下さるよう、お願い申し上げると共に、色々の主張を広報上に盛り上げて行きたいものだと念じて居ります。
現在農道改修の問題排水施設の改修々復について行政府と折衝を重ねつゝ弁ム官資金の活用を計ることに鋭意努力をつづけて居る次第であります。去った1月25日の大雨の時に佐敷、冨祖崎、外間の各区を廻って見ましたが、排水施設の完備が先決だと病感致しました。仲伊保の一部にも浸水があってお困りになった所があったと聞いて居ります。私達の生活は衛生的で明るいものでなければならないことは論を待ちません。この排水が充分でない為に、折角出来た道路も台なしになるわけであります。是非この点から実行して行きたいと思いますが、又一面各自各部落でも排水路の雑草が茂り、水の流れをわるくしている所が沢山ありました。水難を防ぐ為に、皆が力を合せて下さい。排水路の雑木雑草のかりとりをしないで、若しどて崩れがした場合、皆様が損害を受けるのです。道も排水路も、作るひとだけが大切ではない、立派に管理することが大切だと思います。各部落で管理面を充分にしていただくように強く要請致します。
次に水の問題でありますが中北部から東海岸を通って、那覇へ給水する水道の工事が進められて居ります。水道公社の計画では、今年の終りか来年の初め頃までには、新里部落の中央まで出来上る予定になって居ります。この水道によって、殺菌された立派な水を村民に給水しようと、当真前村長が立派な計画を立てて居られましたので、その計画をひきついで行くことにしたいと思っています。バイキンが居ない立派な水が、断水の心配もなくふんだんに使えると云うことになれば、私達の生活が又一段と向上することになると考えます。
次に44号線の舗装の問題や電話のダイヤル式に切替えること等も強力に押し進めたいと色々話し合って居りますが、六七年度予算の中に舗装費が一部計上されていると聞いて居ります。逐次皆様のお力添えによって全面舗装実現を目指して頑張るつもりで居ります。
くりかえしお願い致します。村政に対する立派なアイデイヤを発表、ご教示下さいましてたずさえて前進できる様に祈念して、ごあいさつと致します。