住民のためにもっと親切に能率よくムダをなくして事務を処理していこうということで、本土では殆んどの市町村役所で「事務改善」という言葉でいろいろの面で改善されております。沖縄でもようやく二年程前から政府、市町村会の指導で事務改善が進められてきております。去る4月に本土の先進町役場の事務改善の実際を見学させてただきました。自治省の役人で沖縄においでになったことのある川端氏の紹介で、埼玉県の寄居町、香川県の志度町、大野原町、熊本の城南町の役場でそれぞれ事務改善の実情を見聞しました。
今回は紙面の都合で、見学の全部を報告できませんので、左の写真によってその一部をご報告いたします。まず、写真(上)から、窓口受付、従来のカウンタを一部きり下げて作られたもの。客は腰掛にすわってもらって、気安く話せるようになっています。来客の用事はほとんどこの窓口で一本化されて果されるようになっております。二人の窓口係は勤続10年以上で役所事務のベテラン人が配置されています。(中)の写真、これまで一冊の薄冊になっていた住民票が解体されて世帯別に印鑑票、住民台帖その他のものが一しょにはさまれて便利に出し入れができるようになっています。(下)は職員の配置で、客側に後向きにすわり、議長はカウンタのところへ配置されています。窓口受付で処理できない問題は直接部長が対応して責任ある回答ができるようになっております。職員が後向きにすわっているのは来客が気軽に入れること、職員が仕事に熱中できるとのことで採用されています。
(総務課 小波津正美)