長い間待ちのぞまれていた佐敷村育英会が去る3月27日設立され、6月4日から業務をはじめた。初年度では、5月29日の第1回理事会で選考された本土大学在学生二人、琉球大学在学生二人、沖縄短大生一人、計六人の学生に学資の貸付が決定され、4月分から貸費の支払いがおこなわれた。この佐敷村育英会の運営資金は殆ど村からの補助金によって充てられることになって、村では去る3月の定例議会で、「佐敷村育英会に関する条例」を設定し、育英会の健全な運営を援助するために毎年予算の許す範囲内で総額1万ドルに達するまで、補助金を交付することにしている。
育英会に関する条例、および育英会定款では育英会の役員について、会長に村長、副会長に助役が就任することその他の役員について定めているが、そのほか育英資金貸与規定で定めていることがらの主なもの、役員つぎのとおりである。
貸与生の数は、本土、沖縄あわせて十名以内、その割合は本土三人、沖縄七人。
貸費の期間は毎年4月から3月までの12カ月とし、ひきつづき貸費を必要とするものはあらためて申し込むことができる。貸与する金額は、月額、本土の場合20ドル以内、沖縄在の大学生には10ドル以内ということになっている。
償還は無利子で、卒業後一年後からはじめ、毎月10ドル以上借りた金額に達するまで支払うことになっている。
役員
会長 当真嗣善
副会長 平良亀順
理事
嶺井行正、城間盛冨、永山盛豊(議会)、渡名喜元尊、山城静進(小中学校長)、新垣太吉(教育委員)、宮城篤仁(農協長)、外間昌吉、城間光得、与那嶺幸明、奥間邑仁、奥間邑一、山内昌順、真栄城守実、山城静衛、知念恩吉、山田保清、玉寄兼尚、(以下区長)、瀬底正俊、真栄城勇、宮城鷹夫(23人)
監事 宮城篤仁、神谷正雄
会計 外間文治(村収入役)
書記 小波津正美(総務課長)