第百四回佐敷村定例議会は、10月18日15議員全員か出席して開かれた。
今回の議案は、△議案第五号村有財産の取得について、△議案第六号佐敷村職員の給与に関する条例の一部を改正する条例議決について、△議案第七号道路工事請負契約同意について △議案第八号1965年度佐敷村才入才出追加更正予算議決について、△議案第九号農道工事請負契約の同意についての五議案を審議可決した。
△村長の議案提案理由説明要旨つぎのとおり
本日第百四回定例議会を招集しましたところ、全議員のご出席を得まして、ここに議会が成立しましたことを心から感謝申し上げます。
本日の定例議会に議案第五号村有財産の取得について、議案第六号佐敷村職員の給与に関する条例の一部を改正する条例議決について、議案第七号道路工事請負契約同意について、議案第八号1965年度佐敷村才入才出追加更正予算議決について、更らに追加議案と致しまして、議案第九号道路工事請負契約同意についての都合五つの議案を提案いたしましたのでその提案理由をご説明申しあげます。
まづ議案第八号の追加更正予算案の内容からご説明申しあげることにいたします。既定予算額10万4,880ドルに対し今回提案いたしました、追加更正予算額は2,048ドルで予算総類は10万6,928ドルになる訳であります。
追加予算額の内訳を申し上げますと、第一款議会費で48ドル、第三款役所費で290ドル、第三款消防費で24ドル、第五款社会及び労働施設費で270ドル、第六款保健衛生費で160ドル、第七款産業経済費で270ドル、第八款財産費で1,046ドル、第十一款諸支出金で110ドルで合計2,048ドルを追加計上した次第であります。
細部につきましてはあとで予算審議の際にご説明申し上げることにいたしまして、ここでは追加額の大きい第八款財産費の1,046ドルの追加について、ご説明申し上げることにいたします。
この金額は全額株取得のための予算であります。
前の会議でもご報告申し上げたことでありますが本村仲伊保区地内に建設予定でありました、株式会社マルヰプロパンガス沖縄工場が、設立認可され、いよいよ本月下旬から工場建設工事が着工されることに相成ったのであります。私たちの年来の願望でありました、工場誘致がここにその実現を見ることができ、将来の村民福祉向上のために又村の繁栄のため心から慶びにたえない次第であります。
村内に資本を導入し事業を興すということは、村の財源造成であり、又延いては村民に繁栄をもたらすことでありますので、今後村および会社の共存繁栄のため、ともどもに協力して行く考えであります。
以上申しあげました趣旨に測りまして、今回追加計上致しました第八款財産費1,046ドルのうち1,000ドルはマルヰプロパンガス会社の株に、加入するために計上したものであり、更に残余の分は沖縄配電株式会社ならびに琉球セメント株式会社の増株それぞれ5株あてを取得するために計上した次第であります。
つぎに議案第五号村有財産の取得についてでありますが、これはただいま予算説明で申しあげたとおり株式会社マルヰプロパンガス沖縄工場の株式加入のための議案でありますので、趣旨説明は省略いたしまして議案審議の際ご質問に答えることにいたします。
つぎに議案第六号佐敷村職員の給与に関する条例の一部を改正する条例議決についてご説明申しあげます。
さる6月22日開会されました、第百回定例議会におきまして議会の特別なるご配慮により、職員待遇が改善され、現在でも職員も職務遂行のため、喜んで精励している現状でありまして、議会の御配慮に対し、心から感謝申しあげるものであります。
今回提案いたしました給与条例の一部改正案は期末手当の増額のための改正案でありますが、この度の期末手当増額はひとり佐敷村民のみの問題ではなく、琉球政府や隣接市町村、その他民間の給与ベースなども考慮に入れ、現行の年間250パーセントを300パーセントに引き上げることが妥当であると思考いたしましたので、増額改正していただくよう提案したような次第であります。
期末手当の支給については、条例で示すように夏季と年末の二回に分けて支給しておりますので、今回の改正案は年末分のみに適用し夏季の分については、来期から適用する考えでありますので特に申し添えておきたいと思います。
つぎに議案第七号および九号は何れも、道路工事請負契約同意についてでありますがこれは先に仮契約を結んでおります、政府助成による字新里地内の道路工事と字仲伊保地内の道路工事契約について、議会の同意が必要でありますが、別紙契約書のとおり仮契約を締結してありますのでご同意を願いたいと存じます。
以上申しあげて提案理由の説明を終りたいと思いますが、細部については後で議案審議の際、詳しくご説明申しあげることに致します。
どうか慎重ご審議の上適当に議決下さいますようお願い申し上げ、提案理由の説明と致します。
