新年を迎えるにあたり組合員を初め協力組織の方々や村民のみなさまに謹しんで新春のお喜びを申し上げます。
昨年は本土の自由化に伴う開放経済への移行にもかかわらず世界的糖価の高騰に支えられ農家経済は予測されたような破綻はありませんでしたが私達農業協同組合関係におきましては色々の旋風で大きく揺れ歴史的にも残る年でありました。農連問題を初めとして製糖工場合併農協擁護総決起大会、キャラウェイ高等弁務官会見や沖縄産糖全量買上県民大会と相次いでおこなわれましたが常に進んで止まない組合員の一致協力と役職員に対するたゆまざる指導助言と深い御理解によりまして難なく1965年の第一を踏むことが出来ましたことを組合員を初め各組織や村民のみなさまに心から感謝申し上げる次第であります。
1965年の明るい良い年は私達農家の飛躍する年と信じ農協と致しましても組合員の経済活動の原動力となる資金の増大を計るため貯畜増強運動を推進し財務の健全化を確立すると共に生産基盤の改善と経営規模の拡大に力を入れ新しい経営合理化の必要に応じるべく万全の計画を樹立し組合員の繁栄のため努力をする所存で御座居ます。
組合員のみなさまも民主主義国民として世界の人から愛される農民信頼される農家になりまして考える農民として他産業におとれがとれない新しい知識と技術を身につけて立派な合理化経営と安定した農家生活が出来ますと共に協同組合精神である共存共栄の合言葉で一層の御努力を捧げていただきますよう心からお願い申し上げます。
新年を迎えるにあたり組合員を御初め協力組織の方々や村民の皆様の御健康と限りない御繁栄を祈願しまして年頭の挨拶と致します。