なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

年頭のご挨拶 村長 当真嗣善

村民の皆様、明けまして御目出度う御座います。
 1965年の輝かしい新春を迎えるに当り、謹んで村民御一同に新年のお慶びを申しあげます。
 歳月人を待たずとか時の流れは私達にかかわりなく1964年も過去となり、ここに心身共に新にして1965年の新春を迎えることになりました。
 本年は巳の年に当りますが、巳年は昔から一大飛躍の年と言われておりまして今年こそ村発展の輝かしい年でありますよう祈念し決意を新にするものであります。
 さて過ぎし1964年を省まするに、内外多事に亘る、その中で佐敷村も村の建設に一歩一歩と着実な前進を続けてまいりました。
 昨年は本村にとりまして多くの問題が解決を見たのでありますが、特に村民の皆様につながりの深い事項として、村民の皆様が待望いたしました、佐敷村誌が発刊され、又必要に追われながら永い間解決できなかった、佐敷中学校の学校用地の問題が解決され更らに本村の年来の希望でありました村内への工場誘致が実現し、しかもこの工場誘致が二つの大きな工場を同時に村内に誘致できましたことは、我が佐敷村の将来の発展の基礎が築かれたことでありまして、村民の皆様と共に心から慶びにたえない次第であります。
ただ今申しあげましたように村の重要問題が解決されたということは、ひとえに村議会を始め村民各位のご協力の賜であり、私村長といたしまして関係者各位に心から感謝申しあげ厚く御礼を申しあげる次第であります。
村民の皆様、今年こそ我が佐敷村にとりまして、二大飛躍の年であると信じます。そこで村民皆様の熱烈なる愛村精神の発揚により残された多くの問題も必ずや解決され、実践される、輝かしい年になることでありましよう。
 私は村長といたしましてその重責を全うするため常に村民の声を聞くことに努力し、もって八千村民の意志を村政に反映すべく、全力をつくしたい決意であります。
 何卒村民各位の旧に倍した御指導と御援助を切にお願い申しあげる次第であります。はなはだ簡単ではありましたが、年頭に際し所懐の一端を申しあげ佐敷村の限りなき発展と村民皆様のご幸福を心から念じまして、新年のご挨拶といたします。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000415-0001
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第4号(1965年2月)
ページ 1
年代区分 1960年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1965/02/01
公開日