なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

手をひかれ育ったその手で老の手を

9月15日は「としよりの日」です。今年も9月15日から21日までの1週間「老人福祉週間」で老人の福祉に関する色々な行事が行なわれます。
 本村では昨年9月28日の代96回村定例議会で「敬老年金支給条例」を設定して、本年度予算から、毎年80歳以上の、お年寄りの日に差し上げることにしております。
 当日は70歳以上のかたがたを400名もお招きして敬老会を催すことにしております。
 村内で今年88歳の米寿の祝を迎えられる方が安谷屋ツルさん(佐敷)嘉数マカさん(手登根)奥間ウトさん(仲伊保)の三名がおられます。
 また97歳の風車(カジマヤー)祝を迎えられる方が兼久の外間ウシさん(屋号赤目玉寄川)のお二人が居られます。1世紀にわたる97年という長年月を風雪に耐えて、今日のような立派な社会の基盤を築き上げて下さったことに感謝申しあえると共に今後も益々ご健康で、いつまでも長生きされることをお祈りします。
 ついでにカジマヤー祝のことについてちょっと述べてみましょう。
 風車(カジマヤー)の祝は「白寿の祝」とも言います。百歳の百の字から一を取って白、百の数字から一を引いて九十九というコジツケから来たものといわれ、白寿とは九十九歳のお祝いのことらしいのです。
 沖縄の風習として同じ十二支の年、即ち十三歳、二十五歳、三十七歳、四十九歳、六十一歳(還暦)、七十三歳(古希)八十五歳、九十七歳の8回目の生れ年八マールになります。大陰暦(旧暦)では四ヶ年毎に一月の閏月があります。九十七ヶ年の間には二十四ヶ年の年を加えて、丁度九十九歳の勘定になるようです。
又七十歳以上の高令者には、同じ数字の重なった年、七十七歳を喜寿、八十八歳を米寿、九十九歳を白寿といって、米寿は旧暦8月8日と白寿を9月9日に、長寿を祝うしきたりになっています。

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大分類 テキスト
資料コード 008435
内容コード G000000413-0023
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第2号(1964年9月)
ページ 4
年代区分 1960年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1964/09/15
公開日