沖縄タイムス社が「緑と花いっぱい運動」の一環として実施している「学校優良花園表彰」 で、 このほど知念小学校(屋我嗣幸校長)が表彰されました。
知念小学校は、花いっぱいの学校づくりや子どもたちの情操教育には定評があり、昭和四八 年に続いて今回で二度目の表彰となります。今回は、学校、地域が一体となり、緑豊かな学校づくりに努め、生徒たちの菊の一人一鉢運動を通じて、年中花を咲かせると共に子どもたちの情操教育に効果を上げたのが認められたものです。
今回の表彰について学校では「 職員と生徒たちが一体となり環境緑化年間計画に沿って、年中花が咲き、学校中至るところで花が見られるように体育館の回りにも菊の鉢物を置くようにしました。また、芝生でいっぱいの中庭では、子どもたちがのびのびとかけめぐり、昨年の十一月には全児童生徒の菊の一鉢を中庭いっぱいに披露し、子どもたちに花を大事にし、感動する心を育て情操面でも効果を上げました。これも職員と生徒たちの努力の結果です」と大きな成果に大喜びです。
二月二一日に行なわれました琉球新報社主催の全沖縄書初め展で知念小学校から五八名が受賞しました。
金賞二名
五年 前城久美子、六年 永吉和紀
銀賞二一名
三年 五名、四年 六名、五年 一名、六年 九名
銅賞三五名
三年 七名、四年 十二名、五年 九名、六年 七名
花のたえない私たちの学校 知念小学校六年 運天利香子
私達の学校は、緑に囲まれた美しい学校です。キンセンカ、菊、カーネーション、ケィトウ などの花のにおいが、たえずただよっています。
花壇の様子は、日当たりがよく手入れがしやすく、水はけもよく水道に近い場所にあり、観 察にも適していて、四季の花が咲きほこっています。その四季の花を生かし、二学期には菊祭り、三学期には六年生の卒業式に花をそえるために、菊の裁倍をしています。朝早く、自分の鉢に水をかけたりして、手入れをしています。菊祭りでは、六百あまりの鉢を中庭に集 め、色とりどりの菊で、「ちねん」という文字を作り、残りの菊で周りを囲みました。その菊祭りのために五月初めから、手入れをしました。
また一学期の終わりと二学期の終わり、三学期の終わりに、三年生以上の生徒が、花壇コンクールに参加しています。そのため花壇の手入れに力を入れています。花壇で工夫した点は、 日当たりがいいように近くには木とか建物にかくれないようにし、水道に近い場所に又、遊びにもじゃまにならないような場所につくってあります。このように、みんなが手入れしやすいような花壇になっているのです。私達はただ、花壇コンクールをしているのじゃなく、花が多くさんあるのだから、それを生かし、この学級はちゃんと手入れをして、花を育てていっているかということをしるためです。育てていくために、苦労というものがあります。 その苦労によって、こんなにすばらしい花を作ることができたのです。他の学校に花の苗がない時に、私達の学校は花がいっぱいさいています。私達の学校は年中花が咲いていることになります。花が、いつもたえず咲いているということは、とてもいい気持ちでお勉強もよくできます。
これからもますますみんな協力して緑の多い学校、花の咲きほこる学校にしていきたいと思います。
変りゆく母校
明治十六年、児童数二十九名で発足した知念小学校もあと二年で創立百周年を迎えます。明治二十年、七名の第一回卒業生を皮切りに、多くの卒業生を送り出しました。戦後は昭和二一年、十六名の卒業生を手始めに、今年の三六回卒業式では百二名の生徒達が巣立っていきました。これまでに、本村の人口を上回る生徒が卒業の門をくぐったのです。月日の流れとともに、親から子、そして孫へと生徒も変わりそれと同時に校舍も学園環境も移り変わります。終戦直後のコンセットカマボコ型校舍から、コンクリートブロック校舎へ、そして、今では近代的総合校舍へと変身してゆきました。校庭には一面に芝生のジュータンがはりつめ、花園には美しい花でいっぱいです。また、体育館、図書館、視聴覚室などの近代的教育設備も完成しました。このように、戦後三六年、私たちの母校知念小学校も大きく変わりました。それと共に、昔のおもかげは遠く、昔の想い出だけが残ります。
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008534 |
内容コード | G000001346-0002 |
資料群 | 旧知念村広報 |
資料グループ | 広報ちねん 第13号(1981年3月) |
ページ | 4-5 |
年代区分 | 1980年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 知念 |
発行年月日 | 1981/02/25 |
公開日 | ー |