お手伝いをさせるといっても、雑多な用事を次々に言いつけることでは、決してありません。子供は、二、三歳ごろから親のしていることに手を出したり、見よう見まねで、自分でもやってみたりするようになります。食器をかたづけたり、グラス一杯の水を運んだり…ところが、本人の”やる気”とは裏腹に、結果的には失敗に終わることが多いようです。
おかあさんとしては、後始末がたいへんで、ついつい「余計なことはしないでちょうだい」などと口走ってしまうことになりがちですが、ちょっと待ってください。
子供のお手伝いが、母親にとってさほど役に立たなくても、また、それが結果的に失敗に終わっても、子供が自分から進んで何かをしようとするこの時期こそ、自主性を育てる上で、いいチャンスなのです。できないことをしかる前に、自分でやろうとする意欲をほめてやってください。
幘極的な気持ちからお手伝いをしているとき、子供は自分が役立っているという喜びを感じています。お手伝いを通して、子供は子供なりに家庭の一員としての役割を知ることになるのです。お手伝いは、親と子の新しいコミュニケーションの始まりといえるでしょう。
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008533 |
内容コード | G000001345-0009 |
資料群 | 旧知念村広報 |
資料グループ | 広報ちねん 第12号(1981年2月) |
ページ | 7 |
年代区分 | 1980年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 知念 |
発行年月日 | 1981/02/25 |
公開日 | ー |