本村では、昭和五五年度の建設事業が急ピッチで進められています。
特に、今年度は補助事業として大型の工事が多く、補助事業総額は五億五千五百九十二万円。単独事業を含めますと建設事業費は、約八億円にも達します。補助事業だけを見ますと、昨 年度の二億八千万円に比較して約二倍となります。まさに、今年度は工事ラッシュというところです。工事の種類をみますと、久高漁港の整備、知念小学校校舎新築、児童屋内体育施設及び議会庁舎などの大型工事とともに、子供たちの交通安全指導のための交通安全広場、町村では初めての村立中央図書館、村民の憩いの場としての農村広場など、 村民のニーズに添った幅広い事業が実施されています。

事業の概況
久高漁港は昨年度 七千六百万円、今年度一億五千五百二十七万円の継続事業です。現在、漁船は地方港湾の一部を利用しているが、当漁港が完成すると、漁業専用港として久高漁業の発展に大きく貢献すると思われます。また、台風の避難湾としても、活用する予定であります。今回 第六次の工事は来年度に終り、五七年度からは、新たに、七次計画が始まり、より充実した漁港ができます。
教育関係は、知念小学校校舎新築が総工費一億二千三百五十万円で特殊教室、保健室、作法 室、普通教室六教室があり、新学期から活用する予定です。特に、作法室は、家庭科の授業、道徳教育、課外活動などにも利用し、お茶(子供向けの作法)お花・書道などにも活用できます。また、特殊教室は、室内遊び、工作・作業場などがあり、近代的設備のもとに、より充実した生活、学習指導が期待されます。知念中学校管理校舎新築は総工費八千二百六十万円 で一階は、職員室、会議室、事務室、校長室、印刷室などで、 二階は視聴覚室となります。視聴覚室は、生徒の視聴覚教育はもとより、校内放送の充実化は、雨天の場合の校内放送の 利用による朝礼など多方面における活用ができ、多くの学習効果が期待されます。今年の 新学期から活用する予定です。村立中央図書館は、総工費、三千六百万円で町村では初めて の公立図書館です。一度に百五十名も収容できる図書閲覧室も設置され、毎年図書を八百冊購入する予定です。最終的には 四万冊程度の充実した図書館にする計画です。開館は六月を予定しておりますので多くの村民のみなさんが活用することを期待します。
安座真交通安全広場は県下では六番目の施設です。村内の子どもたちの交通安全教育の推進のための施設として、信号機、横断歩道、ミニバイク・自転車の練習場を設置して、村民の交通安全に努めます。
久原農村広場は総工費一千百四十万円で昨年度の知名農村広場に続いて、本村で二番目の施設です。地域住民の憩いの場所として大いに活用されることでしょう。今後も農村広場は計画的に設置して行く予定です。
児童体育施設及議会庁舎は総工費一億一千万円で一階が児童体育館、二階が議会庁舍となります。議会庁舎は、議場、議長室、応接室、委員会室、一般傍聴席などがあります。児童体育施設は、三百平方メ—トルのフロアで地域の児童のスポーツ施設として、卓球、ミニバスケット、柔剣道などの幅広い利用を行ない、地域の子供たちの体力向上に大いに役立つでしょう。

”よりよい村“を目ざして着々と工事は進みます。

昭和五四年度工事実績
(補助事業)
吉富排水路工事 二、八〇二万円、知名農村広場 一、五四二万円、村道三三号線山里道路改良工事 七六九万円、村道二号線久原道路改良工事 四六八万円、久高漁港防波堤工事 七、六〇〇万円、知念中学校校舎改築工事 四、九七三万円、久原児童屋内体育施設新築工事 三、一〇〇万円、山里上原酪農団地増築工事 六、八五〇万円
(単独事業)
知念下田原道路新設工事 四八二万円、山里真謝原道路新設工事 一、五八〇万円、村道二号線久原道路改良工事 四四五万円、志喜屋モズク養苗池施設新設工事 四三九万円、知念中学校屋外運動場造成工事 一、五〇〇万円、村道三二号線知念道路改良工事 六八七万円、久原上後原農道新設工事 一、五〇七万円、村道八号線安座真道路改良工事 一、六二四万円、 知念下クルク原道路新設工事 二、五一五万円、役場庁舎及公民館冷房設備工事 一、五〇〇万円、村道二三号線知念道路改良工事 二四六万円、久手堅ウラン原農道土留石積工事 一三〇万円、具志堅農道排水路工事 二〇七万円、村道十五号線山里道路舗装工事 三〇〇万円、安座真前又平原農道工事 一一七万円、知念下クルク原排水路工事 一八〇万円、久原排水路工事一一〇万円、安座真農道工事 一〇〇万円、知念中学校校舎改築変電所設備工事 八四四万円、久高小中学校体育館サッシュ修理工事 一〇九万円、知念中学校校舎取壊し工事 一九五万円、志喜屋下与那桝原橋梁工事 七三万円、久手堅チンジ原農道土留石積工事 七三万円、反謝鏡設置工事 九〇万円、具志堅農道防護栅設置工事 七二万円