火の三要素
火が出る——ものが燃えるためには、「燃えるもの」と「空気(酸素)」と「熱」が必要です。
これは、いわば“火の三要素”といえます。このうち、どれか一つでも欠けると、物は燃えま せん。
つまり火を消すということは、この“燃える三要素”のどれか一つを取り除く、あるいは、しゃ断してやればよいということです。
わたしたちは、ふだん家庭の台所などで、毎日、火をつけたり消したりしています。このような”点火”と”消火”のしくみは、別の言い方をすれば、燃える三要素を組み合わせたり、“仲たがい”させたりしていることになるのです。消火のコツも、ここにあります。
消火の方法は、この燃える三要素に見合った三つの形が考えられます。つまり、三要素のどれか一つを初期の段階で、”仲たがい”させるのです。
空気(酸素)を絶つ 窒息消火
天ぷらをあげていて電話がかかり、うっかり長話になって戻ってみると、なべに火がはいっている—こんな時とっさに、なべにフタをすると酸素が断たれ、火は消えます。
また、倒れた石油ストーブが燃えだしたときは、シーツなどを水にぬらしてかぶせると消すことができます。
このような消火方法が、窒息消火です。
熱を下げて消す 冷却消火
火事と聞いたら、まず「水」と反射的にピンとくるほど、水は冷却消火のチャンピオンです。
また、天ぷらなべに火がはいったときなど、手近にある野菜を入れるのも冷却消火の一つの方法です。
燃えるものを取り除く 除去消火
例としては、ガス火災のときなど元せんを閉めて”火元”を断ったり、山火事のとき、周囲の木を切って延焼を防ぐ場合などがあります。
ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=1_XGvvKLBPOM_1Ig2hgYZ3K6XV7n-oJ6V |
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大分類 | テキスト |
資料コード | 008531 |
内容コード | G000001343-0014 |
資料群 | 旧知念村広報 |
資料グループ | 広報ちねん 第10号(1980年12月) |
ページ | 11 |
年代区分 | 1980年代 |
キーワード | 広報 |
場所 | 知念 |
発行年月日 | 1980/12/20 |
公開日 | ー |